像の在り方
「とりあえず、まだ他に魔物がいないか警戒しながら進むぞ!」
ゴウ隊長がそういって村の中を進んでいく
しかし魔物はもう残っていない様だ
本来は昨日の橋にやってきた四足歩行の魔物たちがいたのだと思う
「すごいです!やっぱ魔法ってすごいですね!」
僕は興奮しながらレフィさんに駆け寄った
これまでも何度か魔法を目撃したけど、あれ程の威力の魔法は初めて見た
「そ、そうか?それでもやはりリスクはでかいぞ」
レフィさんの様子がおかしい
「どうかしたんですか?」
「いやなに、ただ立っているのすら今は辛いだけだ」
立っているのが辛い?
どういう事なのだろう?
「魔法は意思の力で行う、あの魔法はほぼ私の限界までの力を使った」
それはそうだろう、あんな魔法をポンポン放てたらもっと戦闘が楽だったはずだ
「・・・普段は意識しないが、立っているっていうのも結構気力を使うものなのだよ」
ああ、そういえばさっきからレフィさんから普段の快活さを感じない
というか目が虚ろだ
「おんぶ、しましょうか?」
聞いてみた
「・・・、・・・、・・・っ!・・・、っ!?い、いや、遠慮しておこう!」
すごく悩んでいたけど理性が勝ったようだ
というか悩むのか
これは本当に辛いのだな
普段なら一蹴されたはずだ
今なら何をしても大丈夫な気がする・・・
「ダンナ、流石にその状態の人に何かするのは止めた方がいいと思うでやんすよ」
スーハの存在を忘れていた
「な、なにをひとぎきのわるい、ぼぼぼくはなにもしないよぉ?」
「ダンナ、こっちを見るでやんす」
ただ魔が刺しただけなんです!
堪忍や~!
「兎に角皆に追いつこうよ!ほらレフィさんも!」
露骨に話題を変えたが、スーハは仕様がないと言う風に付いてきた
レフィさんは相変わらずボーッとしてるけど、僕の声は聞こえていたみたいで付いてきた
というか、意識がハッキリしてきたら、今回の事を追及されるんじゃないか僕・・・?
そのまま僕たちは村を通過して先に進む
道の途中、気になる物を見つけた
なにか草木に隠れてよく見えないけど、何か威圧感を感じる
「あれって、なんなんだろう?」
僕はスーハに聞いてみた
「なんだか何かの彫り物の様でやんすね」
彫り物、なんとなくお地蔵さんみたいだ
しげしげと眺めていると、レフィさんが答えてくれた
「それはいつからあるのかわからないが、旅の安全を見守ってくれる像だ、確かノアウズの像とか言ったはずだ」
流石レフィさんは学がある
「そうなんですか、というかほったらかしでいいんですかね?」
僕に特に厚い信仰心がある訳ではないけど、いくらなんでもここまで酷く掃除されていないと、僕の薄い信仰心ですらちょっとどうにかした方がいい気がする
「ここにはもう旅人は訪れないからな、仕様がないんじゃあいか?」
そうか・・旅が無事に終わって、暇が出来たら来て掃除するのもいいかもしれない
僕は少し周りの草木をどけて、少しだけ綺麗にしてその場を後にした
それからはひたすら進んで、また村にやってきて魔物の群れを倒し、そこは問題なく通過してさらに進む
段々と空模様が怪しくなってきた
朝、目が覚めると雨が降っていた
遠征中は雨が降ると、どうするのだろうか?
僕は今日の行動を聞きに隊長の元に向かった
「うむ、今日は雨だから少し休憩しよう、あまりに急いだっていいことはないだろう」
ということで、その日は一日休憩の日になった
魔物の侵略の補充期間は大体一ヶ月以上かかるのが普通なんだとか
となると問題は食料などの物資だが、そこはソランさんがいるのでまだまだ問題ない
久々にのんびり出来る
ただやはり雨なのでやることがない
「スーハ、どうする?何かやることある?」
困ったときのスーハ様、何かアイデアがあるだろうか?
「そうでやんすね、とりあえずあっしは寝るでやんす」
・・・そんな薄情な
雨がテントを叩く音がする
空気はやはり澄んでいる
テントは少し開けられていて、熱が篭もらない様にしてある
人はいるが、ほとんどの人は眠るか、一人静かにしている
・・・静寂がテントを支配した
そんな中、
僕もだんだん、
眠く、
なってきた
そして、
視界が、
閉ざされる
何か、笛の音の様な音が聞こえる
とても心地のいい調べだ
切ないような、悲しいような
それでいて暖かいような
不思議な、不思議な笛の音が聞こえてくる
目を覚ますと、雨は止んでいた
外にでると、もうしっかり夜だった
笛の音が聞こえる
誰かに出掛ける事を伝えた方がいい気がした
けど、起こすのも悪いし
僕はこっそり、野営から抜け出した
笛の音は森から聞こえていた
釣られて歩き出す
導かれるように
ふらふらと
月に雲がかかり、
妖しく光る
森を進んで行くと、そこに居たのは
狐のお面をした少年だった
うおおおおっ!私はまだ死んでいないぞ!まだ、もっと!熱くなれよぉぉぉっ!!
この話を書くにあたって、修造さんの力をお借りしました
できるできる、やれるやれる
この話、必要なのだろうか?
書いている私にも不思議だ
まあ、書いてしまったのだから投稿しよう
そんな感じなのですが、どうなのでしょう?




