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魔血吸の在り方  作者: スクロー
黄昏の出会いと結束の章
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趣味の在り方

PVアクセス 50,000人突破!

なんというか、すごい数字ですね・・・ありがとうございます!

~     ~


「ダンナ、祝儀はあまり包めやせんが、式には呼んでくだせえよ」


スーハがそう言った

祝儀?

式?

・・・ああ、僕は結婚するんだ

何を忘れていたのだろう

そうだ、花嫁を迎えにいかなくては


「・・・」


あ、フーさんだ

何をしているのだろう

僕は駆け寄った

すると、フーさんは僕の肩に手を置いて、僕を引き寄せる

そしてこう囁く


「お帰りなさい、あなた」


あれ、僕の結婚相手ってフーさんだったっけ?

そうしてフーさんは僕の股の間に片足を、互いの内腿を擦るように入れる

僕の姿勢が崩れたのを確認して、抱きしめながらベッドに倒れこむ

あれ?ベッドなんてあったっけ

顔がすごく近い

フーさんが微笑む

・・・ああ、もうどうでもいいか


「こら!そこで何をやっている!」


そう言ったのはレフィさんだ


「私も混ぜろっ!!」


あっれぇぇ??

レフィさんはフーさんとは反対側に倒れこみ、こちらを見つめる

というか2人とも、いつの間にかネグリジェというのだろうか、寝間着に着替えている

胸元は大胆に開かれていて、薄いレースの生地は殆ど僕の視線の邪魔をしない

しかしそれでいて大事な所はしっかりと隠れていて、男心をくすぐる

レフィさんが僕に微笑む

ここが、こここそが桃源郷なのか・・?


「なんだ、不審そうな顔をして」


レフィさんが言う

すると後ろから抱きついてきたフーさんが、僕に囁く


「あなたと私の仲じゃない」


その溶ける様な声が僕を捉える

僅かに耳に息がかかり、背筋に衝撃が奔る

そして、二人が声を揃えて、語尾にハートを付けて言う


「「私はあなたのア・イ・ジ・ンじゃない、ね、ダーリン」」


・・・ちょっと待て、僕は結婚式をあげる前に、既に愛人が二人いるのか

いやいや節操がないってレヴェルじゃねぇぞ

思わずレベルじゃなくてレヴェルって言っちゃうぐらいない

その時、教会の鐘の音が鳴り響く

思わずそちらを見ると、教会があった

扉が開かれて、中の様子が見える


「え~、本日は晴天なり~、明日はきっと曇天ですが~、え~」


ゴウ隊長が司会のような事をしている

ギラさんは神父さんなのかな


「お前も立派になってよ~ヒック!」


ダイジさんが絡み酒してくるし、

おかみさんが白鳥の湖を踊っている

そして道の途中に、新婦の姿が見える

そうだ、僕は花嫁を迎えにいかなくちゃ

いつの間にかタキシードを着ていた僕は、ウエディング・ドレスを着た新婦の元に駆け出す

新婦が少しずつ振り返る


「よぉ!!待ってたぜ!俺のダ・ン・ナ・さ・ま!!」


グランさんだった

え、あれ、え、僕の結婚相手ってラングさん?


「冗談だ!!冗談!!この服は俺の趣味だ!!!それよりさっさと迎えに行けよっ!!」


そう言って指を指し示した方にあるステンドグラスを見ていると、そこから大量の魔物たちが飛び込んできた

因みに全ての魔物がウエディング・ドレスを着ている

ああ、もう大体分かってきた


「おらっしゃああああ!!!」


フーさんが大剣を担いで魔物たちを蹴散らす

そうだ、間違いない


「知ってるか?コーヒーはピッターを食べない」


マトンさんが意味不明な事を言う

そうだ、これは、






夢だ





~    ~


「・・・ッハ!?」


何やらとんでもない夢を見ていた気がするが、きっと気のせいだ

前半はとてもいい夢だった気がするけど、思い出してはいけない

ワスレロ、ワスレロ・・・

あれ、そういえば僕は何をしていたんだったっけ?

周りを見渡す

僕は倒木に座っていたみたいだ

ここは外だし、後ろはテントがある

目の前には火が起こしてあって

そうだ、僕は見張りをして・・・っ!

まずい!寝てしまっていたのか!


「グランさ・・・!」


声をかけようとしたけど、グランさんが見当たらない

どうしたんだろうか?

兎に角道の方を確認する

すると、そちらからグランさんが歩いてきた


「おう、起きたのか?もう終わったから寝てていいぞ」


グランさんの太刀には魔物の血が付いていた

どうやら魔物がやってきてたみたいだ


「す、すみまんせ!どうやら寝てしまっていたようで!」


グランさんは気にした様子もなく、そのまま倒木に座って眠る体勢に入った

僕は話しかける事も出来ずに、そのまま座り込んだ

しかしグランさんはどうやって、魔物がやってきたことに気付いたのだろうか

僕が寝るまでの数時間は、イビキもかいていたし、目も閉じていた

あれで実は寝ていなかったという事はないだろう

寝ていても、僅かな敵意を感じると目が覚める、なんて事は漫画やアニメの世界の出来事だろう

・・・いや、ここは異世界だった

もしかしたら、そうなのかもしれない

そういえばグランさんは一人で、敵地深くまで偵察に行っていたと聞いた

ならばそれぐらい出来なくてはいけないのかもしれない


「グォォォ・・・ンガッ、・・・スー、ピー」


あんなに深く寝入っている様に見えて、実はしっかり警戒出来ているんだな

やっぱりグランさんはすごいなぁ!


(「この服は俺の趣味だ!!!」)


ん?なんか変なセリフが浮かんできたけど気のせいだ

キノセイ、キノセイ



それからは自らの罪(先ほどの悪夢)と戦いながら交代まで過ごした

僕は、疲れているんだろうか・・・?

魔が差した、反省はしている、後悔もなくはない

でも、やらなきゃいけなかったんだ

じゃなきゃ、なんかただの真面目な小説じゃないかっ!!


・・・私、疲れているんですかね

今回の話に関しては、結構本気で感想が欲しいです

入れていった方がいいなら、これからもちょくちょくこういったネタ話を入れていこうと思います

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