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魔血吸の在り方  作者: スクロー
暖かな村と自覚の章
15/67

条件の在り方

僕は布団の上で、何もする気が起きず、ボーとしていた

日はもう高く昇っている

いつもならこの時間はダイジさんと森で昼食をとっている時間だろう

ただ、昨日の事を思うと、ダイジさんと顔を合わせ辛いのだ


今、思い出しても、とてもいい気持ちだった

まるで世界が僕の手の中にあるような

全能感、とでも言うのだろうか

この世の全てを思うがままに出来るような

そんな、気持ちだった


腕を振るえば、血肉が飛び散り

足を振るえば、血の霧が出来る

思うがままに出来る命は、腐るほどあった

もちろん僅かな危機感はあったが、それが逆に僕をより興奮させた


「まるで、魔物じゃないか・・・」


その姿は、襲い来る魔物の姿と何処が違ったのだろうか

いや、一方的に相手を殺す僕は、もしかしたら魔物よりも・・・


コンッコンッ


そんな事をつらつらと考えていると、ノックの音がした


「いるのかい?入るよ?」


「はい・・・」


おかみさんが部屋の中に入ってきた


「どうしたんだい?しみったれた顔して」


「いや、ハハハ・・・」


力ない笑い声が漏れた


「昨日は大変だったみたいだねぇ、まさか本当に魔物の侵略を止めちまうなんて、正直今でも信じられないよ」


おそらく魔物の侵略と、その撃退の噂はもう村中に広がっているだろう

小さい村だし、隠すこともできないだろうし、その意味もない


「いや、ダイジさんが頑張ったから」


「それにしたって、たった二人で、片方が頑張ってどうにかなることじゃないだろう?」


「それは、そう、ですけど・・・」


おかみさんが焦れったそうに言った


「何を塞ぎ込んでるのか知らないけど、あんたはこの村の英雄だよ」


英雄?この僕が・・・?


・・・少し、元気がでた


「ありがとうございます」


「感謝をするのはあたしの方さ」


おかみさんが苦笑した


「とにかく降りといで、ご飯作ったから」


おかみさんについて、1階の食堂スペースに降りた

そこには暖められた特性シチューと、他にも色々手の込んだ料理が並んでいた


「さあ、好きなだけお食べ!」


僕はいただきますをすると、料理に手をつけた

どれもこれも、とてもおいしかった

食べだすと、止まらなくなった

昨日は体をよく動かしたのだ、お腹が減っていないはずがなかった

暖かい料理とおかみさんの心に、涙が出そうになる


「ごちそうさまでした」


僕はほとんどの皿を空にして、手を合わせた


「相変わらずいい食べっぷりだね」


「いや、やっぱり美味しいですもん」


「そりゃよかった」


いつものやりとりをして、少し気分が上に向いてきた


「それじゃ、行ってきます」


「はい、行ってらっしゃい」


そうだ、ダイジさんだって、何事も無かったかのように迎えてくれるかもしれない


(今日は遅かったのう?まあ昨日は大変じゃったからな)


とかい言って、また快活に笑ってくれるかもしれない

僕は門までの道を、何人かの村人に声をかけられながら歩いた


門の前にはダイジさんが、いつも通りに立っていた


「む、遅かったな、ミコト」


そして何事もなかったかの様に、僕に声をかけた


「すみません、寝坊していました」


僕は心の中で安堵しながら、思わず嘘をついた


「まあいいわい、とりあえずなんじゃが、話がある」



心臓が止まるかと思った




「話、というのは?」




「なに、昨日のことじゃ」




「何か、あったんですか?」




「いや、ミコト、お主のことじゃ」




「それは、・・・僕が魔物の血を吸っていたことですか?」




「・・・、・・・そうだ」




「何か、問題がありますか?」




「いや、まあそれだけじゃないんじゃよ」




「と、いうと?」




「お主をここにいさせることを村長と話した時、一つ、条件をつけられたんじゃ」




「・・・条件ってなんですか?」




「儂はこれでも腕が立つ方でな、大概の魔物には勝てるのじゃ、村長もそれを知っておる、そこで、ミコト、お主をこの村におく条件じゃが」




「・・・・」




「儂がミコトを監視する、ということじゃ、しかし、昨日の戦いではっきりした、儂ではお主を倒すことができない、じゃから「もういいです」」




「・・・もう、いいです、つまり、僕に、僕に、・・・・っ」




「・・・そうじゃ、お主、





      この村から、出てってくれんかのう?








ねえ神様、もしいるのなら、

どうして僕がこんな目に遭うのか、教えてくれないか?

誰が2話だけと言った、今日は3話連続だぜぇ~!!(爆)


すいません調子こきました、大丈夫です、反省してます。

ミコト君、かわいそう

ほんと、こんな運命にするのは何処のどいつだいぃ~?

あたしだよ!!

ガキ使は相変わらず外しませんねw


いや、大丈夫です、反省してます、いやほんと、あsdfjl

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