表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
忘れられたメッセージの小屋  作者: Takara yume
生きた鏡

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

73/110

見えない扉

クララは街のあちこちで奇妙な振動が起こっていることに気づき始めた。森にあるような目に見える門や枝のアーチではなく、何かもっと深いものが隠されているような、ごく普通の扉だった。

駅で、彼女が通り過ぎると金属製のドアがガタガタと音を立てた。誰も気づかなかった。クララは一瞬立ち止まり、その振動の裏に小屋の音が響いているのを感じた。まるで、道は決して閉ざされることはないということを、その敷居が彼女に思い出させようとしているかのようだった。


自分の建物では、廊下のドアが開くたびにいつもと違うきしみ音を立てた。それは摩耗や傷みでも、単なる偶然でもなく、その音は小屋の黄金色の輝きを思い出させるリズムを持っていた。クララはそれを、記憶が残っていることを確かめる、ささやかなサインだと理解した。


図書館でも、木製のドアを押して開けると、わずかな抵抗を感じた。敷居が彼女を招いているかのようだった。向こう側には特に変わったものはなく、棚とテーブルが並んでいるだけだった。しかし、クララはその仕草だけで十分だと理解した。目に見えないドアはそこにあり、認識されるのを待っていたのだ。


時が経つにつれ、彼女は驚かなくなった。彼女は意識を持って歩くことを学んだ。それぞれのドアが何かを思い出させてくれるのだと。全部開ける必要はないのだ。振動を認識するだけで、キャビンとのつながりがまだ生きていると感じるのに十分でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ