夢見る芽
クララは花の中に眠る妖精の赤ちゃんを発見する。森は、夢もまた未来のサンゴの種であることを教えてくれる。
夜明けとともに、森はまるで何かを待っているかのような、一味違う静寂が訪れた。クララは庭に出て、紫色の花がゆっくりと開くのを見た。花の中には、小さな妖精が毛布のように花びらにくるまって眠っていた。彼女の髪は小さな白い花で飾られ、呼吸は風に溶け込むように柔らかだった。
クララはかがんだ。妖精は目を覚まさなかったが、その眠りは空中にイメージを映し出していた。花畑、未来の笑い声、まだ歩んでいない道。それぞれのイメージは、宙に浮いた未来の断片、開花の時を待つつぼみだった。
半透明の蝶が花に止まり、根を張った存在は葉を落とし、それは揺りかごになった。空気は合唱のざわめきで満たされた。森の生き物たちが静かに近づき、つぼみの周りに輪を作った。それは好奇心ではなく、敬意だった。
クララは手を伸ばしたが、妖精には触れなかった。彼女は、夢は幻ではなく、芽吹く時を待つ種なのだと理解した。幼い妖精は深く息を吸い込み、その口から光り輝くため息が漏れた。それは花の上に浮かぶ小さな星となり、象徴となった。
「未来もまた歌う」と、森の様々な声が囁いた。
クララは微笑んだ。夢見るつぼみは単なる誕生ではなく、皆の約束だった。どんなに小さく見えても、どんな夢にも、時が来れば世界を変える力があることを思い出させてくれる。




