夢を集める生き物
他人の夢を宝物のように守る生き物。夢を分かち合うことで、夢は失われるのではなく、聞かれるのを待つ種へと変化していくのだと気づく。
小屋に夜が静かに降り注いでいた。薄暗いランプの明かりに照らされた廊下をクララは歩いていると、一番小さな部屋からざわめきが聞こえてきた。ドアを開けると、柔らかな羽根に覆われ目を閉じた丸い人影が、星のように輝く小さなガラス瓶に囲まれていた。
「ここには何が入っているの?」クララはそっと近づきながら尋ねた。
生き物はゆっくりと目を開けた。囁くような声だった。「夢を集めているの。忘れ去られた夢、語られることのなかった夢、今もなお待ち続ける夢。」
クララは瓶を見つめた。それぞれの瓶の中には、それぞれ異なる輝きがあった。海のような青、太陽のような金色、そしてかろうじて銀色に輝くものもあった。瓶に触れると、こだまが聞こえてきた。花畑を駆け抜ける少女、彗星が散りばめられた空を見つめる旅人、再び歌うことを夢見る老人。
「なぜそれを集めているの?」クララは尋ねた。
「夢は死なないから」と生き物は答えた。夢はただ、それを思い出してくれる守護者を求めるだけだ。
クララは彼の前に座った。生き物は瓶を開け、夢を解き放った。部屋の中を舞い、旋律の軌跡を残していく光の鳥。クララは目でそれを追い、感動した。
「一緒に連れていこうか?」
「君に聞いてほしい」と生き物は言った。「種のように、君の中で育ってほしい」
クララは目を閉じた。夢は彼女の手、肩、そして心に降り積もり始めた。それは彼女のものではないが、彼女だと認識していた。一つ一つが、花開くのを待つ、宙づりの愛情だった。
彼女が目を開けると、瓶はまだ光っていたが、生き物は再び眠りに落ちていた。クララは、集められた夢は失われた記憶ではなく、起こりうる未来なのだと確信しながら、部屋を出て行った。
廊下は再び静まり返ったが、今やその静寂は夢の形をしていた。




