友情の日
クララは、金色のハートと「ハッピー・フレンドシップ・デー」と書かれた箱を発見します。箱を開けると、小屋は赤い光で満たされ、名前や笑い声、そして共に過ごした思い出が浮かび上がります。
夕暮れが柔らかな光とともに訪れた。クララはリビングルームを歩いていると、テーブルの上に小さな箱が置いてあるのに気づいた。金色の葉と繊細なリボンで飾られていた。以前見たことはなかった。注意深く触れてみると、温かみがあり、まるで中に何か生き物が入っているかのようだった。
開けると、閃光が部屋を照らした。箱から赤いハートがゆっくりと浮かび上がり、それぞれが異なる輝きを放っていた。クララは不思議そうにそれらを見つめていた。一つに近づくと、かつて傍らにいた友人のような短い笑い声が聞こえた。別のハートは名前を囁き、さらに別のハートは「ここにいてくれてありがとう」というシンプルな言葉を繰り返す。
辺りは、幽霊ではなく、分かち合われた思い出のような、柔らかな声で満たされた。クララは、この小屋には挨拶や願いだけでなく、友情の本質、つまり時空に閉じ込められた仲間とのひとときが宿っているのだと理解した。
彼女は床に座り、浮かぶハートに囲まれていた。一つ一つが、誰かに思い出されたいと願っているようだった。クララは指先でそれらに触れ、聞こえてきた名前、笑い声、愛情のこもった言葉などをそっと繰り返した。森は、誰かがまたその思い出に耳を傾けていることを祝うかのように、合唱のささやきで応えた。
「友情の日おめでとう」とクララは微笑んで言った。
ハートの輝きが増し、一瞬、部屋は祝祭の空間へと変貌した。壁には金色のライト、空気中には柔らかなメロディーが響き渡り、まるで皆で抱擁するような温かさが彼女を包み込んだ。
クララは慎重に箱を閉じた。いつでも開けられることを、そしてそのたびに新しい思い出が見つかることを、彼女は知っていた。小屋は、友情もまたメッセージであり、大切に守るべき儀式であることを、彼女に教えてくれたのだ。
静寂が戻ったが、今度は祝賀ムードに包まれていた。クララは、自分は一人ではないことを知り、軽い気持ちで立ち上がった。小屋は、彼女の記憶の中で今も息づく友情を守っているのだ。




