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 ココノハ村を後にした一行は、一路、大きな交易都市を目指して旅を続けていた。 道中、硬質トカゲの皮やミノタウロスの角といった希少な素材を、ノエルが目を輝かせながら「これは高く売れますよ!」と即座に鑑定。 彼の冷静な交渉術と、ミランダの「この角、ミノタウロスの涙付きよ♡」という謎のセールストークが功を奏し、旅費は順調に稼がれていった。

 ミランダが加わったことで、旅の雰囲気は一変した。 それまで張り詰めていた雰囲気は、彼女の豪快な笑い声と突飛な行動により、少しずつほぐれていった。

 ルークとエリスは、すっかりミランダに懐き、「ミラねえ!」と呼んで彼女の周りをちょろちょろとついて回る。 ミランダはそんな二人に、格闘技の基礎や、美しい立ち居振る舞いを教え始めた。

「エリスちゃん!この姿勢よ!背筋を伸ばして、お腹を引っ込めて!美しさは一日にして成らずよ!」

「ミラ姉、かっこいい!」

「ルーク、そのパンチ、もっと腰を入れて!そうそう、いい筋してるわねぇ!」

 そして、ノエルにも容赦はなかった。

「ノエルも、そんな猫背じゃダメよ!シャキッと立って!せっかくの美男なのに、もったいないわ!」

「えっ、ぼ、僕は別に……研究者ですし……」

「研究者でも姿勢は大事!知性と美しさは両立できるのよ!」

 ノエルは戸惑いながらも、背筋を伸ばすようになり、気づけば表情にも柔らかさが戻っていた。

 コーデリアは、そんな三人のやり取りを後ろから見守りながら、ふと微笑んだ。

(……悪くないな、こういう旅も)

 かつては、剣を振るうことしか知らなかった自分が、今は仲間と笑い合い、子どもたちと歩いている。 それは、かけがえのない日々だった。


 一行は、剣士の修行場として知られる小さな村「武勇の里」で一泊することになった。 村は岩山に囲まれ、夕暮れには剣士たちの木刀の音が響き渡る、筋肉と汗の香り漂う場所だった。

 夕食後、宿屋の中庭でルークとエリスは、日中の遊びの延長戦を繰り広げていた。 ルークが丹精込めて作った木製の城――小枝と石と葉っぱで構成された“ルーク王国”は、なかなかの完成度だった。

「見て、ノエルおじちゃん!これ、ぼくのお城だよ!」

「おお…!ルークくん、すごいですね!ここの作りはどうなっているのですか?」

「ここはねえ…」

 しかしその直後――

「あっ、ごめん……!」

 エリスが勢いよく駆け寄った拍子に、“ルーク王国”が崩れてしまった。

「エリスちゃんのバカ!せっかく作ったのに!」 ルークは涙目で叫んだ。

「ご、ごめん、ルーク!わざとじゃないの……」 エリスはしょんぼりと肩を落とし、謝った。

 しかし、ルークの泣き声は止まらず、エリスもついに大粒の涙をぽろぽろとこぼし始めた。

 その姿を見たコーデリアは、思わず怒鳴ってしまった。

「ルーク!いい加減にしろ!男なんだから、そんなことでいつまでも泣くな!」

 その声は、宿屋の梁まで響き渡り、隣室の剣士たちが「おお、あれが“母の咆哮”か……」とざわついたほどだった。

 ルークは、母親の剣士としての強い言葉に、さらに顔を歪ませた。 エリスの涙も、びっくりしてピタリと止まった。

「うぅ……でも、ぼく……すごく、がんばって作ったのに……」

 ルークは鼻をすすりながら、床にぺたんと座り込んだ。

「……うん。本当にごめんね」 エリスも、涙を拭いながらぽつりとつぶやいた。

 その様子を見ていたミランダは、コーデリアの隣からすっと身を乗り出し、しゃがみ込んでルークの頭を優しく撫でた。

「コーディ、それはちょっと違うんじゃないかしら」

 ルークの涙で濡れた頬をそっと拭いながら、ミランダは柔らかく語りかける。

「ルーク、泣いてもいいのよ。男だって、悔しいときや悲しいときは泣くのよ。私だって、泣くときもあるわ」

 その記憶を思い出し、ミランダは少し寂しそうに笑った。 ノエルも、静かに頷きながらルークのそばに寄った。

「そうですよ、ルーク。感情を押し殺す必要はありません。涙は、君が心を痛めている証拠だ。男だから、女だから、という理由で、自分の感情を否定することはありません」

 ルークは、ぽかんとした顔で二人の大人を見上げた。 その横で、コーデリアは腕を組み、ムッとした顔で反論の構えを取った。

「分かってるけど!でも、ルークはこれから、一人の男として生きていく強さを身につけなきゃいけない!この世界は甘くない。男には、いざという時、かっこよくあってほしいだろ!なあ、エリス?」

「うん」 エリスが、泣き止んだ顔でコーデリアに同調した。

「お父様もノエルおじさんも、男の人が泣いているのは見たことないわ」

 ノエルは「えっ、そうでしたか……?」と小声でつぶやいたが、誰にも聞かれていなかった。

「でもね、コーディ……」 ミランダが口を開きかけたその瞬間――

「うるさい!」 コーデリアの声が鋭く響いた。怒りと痛みが混ざったその言葉は、刃のように空気を裂いた。

「……あんたたちは、本当の親じゃないから…!」

 ミランダは一瞬だけ目を見開いた。 そして、すぐに反撃の構えを取るように、言葉を返した。

「あんただって、女なら、もう少し可愛くしなさいよ!メイクをして、言葉遣いも女らしくしなさい。 剣なんか振ってないで、もっとお料理もお裁縫もがんばったらいいんじゃないの?!」

 その瞬間、コーデリアの顔から笑みが消えた。 瞳には怒りと悲しみが混ざった、鋭く激しい光が宿っていた。

「……なんだと。それこそ差別だろ! 私がどんな恰好をしようと、どんな言葉遣いをしようと、あんたには関係ない! 私の恰好が、誰かの迷惑になるっていうのか?!」

「そういうところよ!」 ミランダも声を荒げる。

「私がどれだけ“女になりたかったか”――あんたにはわからないでしょうね!」

「ま、まあまあ、お二人とも落ち着いて……!」

 ノエルはおろおろと手を振りながら、二人の間に割って入ろうとするが、空気は張り詰めていた。 言葉が刃となり、互いの心を傷つけようとしていたその時――

「ケンカしないでー!」

 ルークの声が響いた。 また涙が頬を伝い、彼の小さな手が震えている。 エリスも、不安そうな顔で彼を見上げていた。

 その声は、まるで雷を鎮める一滴の雨のように、静かに、しかし確かに三人の心に届いた。

 コーデリアはハッとし、ミランダも大きく息を吐いた。 ノエルはそっと立ち上がり、ルークを優しく抱きかかえて、子どもたちの部屋へと戻っていく。

 残された二人は、しばらく沈黙の中で顔を見合わせた。 さっきまでの怒りが、子どもたちの涙に溶けていくようだった。

「……ごめん」 コーデリアがぽつりとつぶやいた。 その声には、悔しさと反省が滲んでいた。

「……私も、言いすぎたわ」 ミランダが肩を落としながら答える。


 夜。 子どもたちがすやすやと眠る宿屋の一室。 ルークは枝の剣を抱えたまま、エリスは図鑑を胸に抱いて、夢の中で“第二ルーク王国”を再建していた。 その寝息は穏やかだった。

 隣の部屋では、三人の大人が酒を酌み交わしていた。 テーブルには果実酒と、村の名物“筋肉豆腐”が並び、焚き火の代わりにランタンの灯りが静かに揺れている。 空気は静かで、少しだけ重かった。

「私は……母親として、まだまだだな……」

 コーデリアがぽつりと呟いた。 グラスの中の果実酒が、彼女の揺れる心を静かに映していた。

「私だって、『母親なんだから子育てができて当たり前だ』とか、『なんで女なのに料理ができないんだ?』『女のくせに剣士なんて』って、言われてきて嫌な思いを何度もしてるのに……気づけば、自分も同じことをしてしまってた。あんたたちがいてくれて、本当に助かったよ」

「いえ、僕も……エリスの、女の子の気持ちがわかってあげられないかもしれません。その時は、助けてください」

 ノエルが真剣な表情で言うと、ミランダが即座に笑顔で答えた。

「わかったわ!任せて!」

「ミランダは、両方の気持ちがわかりそうだな」 コーデリアが笑う。

 ミランダはグラスを傾けながら、静かに語り始めた。

「コーディ――その『男らしさ』の定義が、人を苦しめることもあるのよ。 “強くあれ”“泣くな”“守れ”……って、誰かが勝手に決めた“理想像”に、みんな縛られてしまうの」

 コーデリアは眉をひそめたが、何も言わずに耳を傾ける。

 ミランダの瞳が、グラスの中の果実酒を見つめながら、遠い過去を映していた。

「私には、厳格な父と兄たちがいたの。代々続く格闘家の家系で、道場を構えていたわ。“拳こそ誇り”っていう家訓があってね。家の中は、常に気合と根性が飛び交ってたのよ」

 彼女の声は静かだったが、その奥には、長年押し込めてきた感情がにじんでいた。

「幼い頃から、毎朝の稽古は欠かさなかった。雨の日も、熱があっても、拳を握らなきゃいけなかった」

「……ミランダにも子どもの頃があったんだな」 コーデリアが思わず口を挟む。

 ミランダは肩をすくめて、苦笑した。

「そりゃそうよ。私を何だと思ってるの?でも子どもの頃は、髪を伸ばすのも禁止、女の子の着るものなんてもってのほか。 兄たちと同じように、道着を着て拳を磨けって言われてた。“女々しいことはするな”“泣くな”“甘えるな”――毎日、言葉の拳を浴びてたわ」

 彼女はグラスを傾け、少しだけ寂しそうに笑った。

「でもね……私は、子どもの頃から、きらきらしたものが好きだったの。ひらひらしたドレスも、可愛い髪飾りも、香水の匂いも、お料理も。拳を握る日々の中でも、心のどこかで、そういう“私らしさ”を大切にしたかった」

 コーデリアとノエルは黙って耳を傾けていた。

「でも、父も兄も、私の“好き”を理解しようとはしなかったの」

 ミランダは、記憶の中の自分を見つめるように、ゆっくりと続ける。

「母は……気づいていたかもしれない。でも、父が怖くて、見て見ぬフリをしていたのかも。うちでは、“女は弱いものだ。だから守るのが男の役目だ”って、幼い頃から刷り込まれてたのよ」

「ちょっとイラつくな……」 コーデリアが眉をひそめる。

「でしょ?強い女の子だっているのに。 そして、弱い男だっている」

「その通りです」 ノエルが真面目な顔で頷いた。

「僕なんて、ケンカになったら何の役にも立てませんよ」

「そこで威張られても困るんだけど……」 コーデリアが苦笑する。

 ミランダは、ふっと笑ってから、少しだけ目を伏せた。

「まあとにかく、私が泣けば、“男だから泣くな!”って怒鳴られて、“そんなことで誰かを守れるものか!”って殴られた。“男らしさ”って言葉が、私を傷つける武器になってたのよ」

 彼女はグラスの中の果実酒を一口だけ飲み、ゆっくりと息を吐いた。

「ある日ね、思い切って化粧をして、ひらひらのスカートを履いて、髪を巻いて―― その姿で道場に行ったの。私の“好き”を、ちゃんと見せたくて。 拳だけじゃない、私の中にはもっといろんな“私”がいるって、伝えたかった」

 ミランダの声は、少し震えていた。

「でも、父と兄は激怒したわ。『一族の恥だ!』って。その場で道場を叩き出されて……そして、家からも追い出されたの。 “男のくせに”――その言葉が、私を家族から引き離したのよ」

 コーデリアが息を呑み、ノエルは言葉を失っていた。 部屋の空気が、少しだけ重く沈む。

「それでも、私は後悔してない」 ミランダはゆっくりと顔を上げ、微笑んだ。

「あの時、自分の“好き”を守ったから、今の私がいる。拳を振るうのも、ドレスをまとうのも、どちらも私。 誰かが決めた“男らしさ”や“女らしさ”じゃなくて――私は、“私”として強くなりたかったの」

 その言葉に、コーデリアは静かに頷いた。 ノエルも深く息を吐き、優しい笑みを浮かべる。

「……あんた、強いな。拳もだけど、自分を貫く強さがある」

「これに関しては、あんたたちよりよっぽど悩んできたからね!」

 ミランダはグラスを傾けながら、少しだけ目を細めた。

「だから、私は知ってるの。『〇〇だからこうあるべき』っていう決めつけは、人の心を押し潰す凶器になる。ルークには、無理に“男らしく”なんて振る舞わなくていい。彼が“彼らしく”いてくれれば、それで十分。幸せでいてくれれば、それが一番なのよ」

 その言葉には、いつもの華やかさとは違う、静かな力が宿っていた。

「そうだな…」

 コーデリアも、ミランダの言葉を深く受け止め、ゆっくりと頷いた。

「僕は、幼い頃から魔道書を読むのが好きで、剣術のような“男らしい”ことはしてきませんでした。というか、本当にできませんでした。父には『女々しい』と言われて……『魔法なんて、剣の前では飾りだ』と」

「それ、うちの兄も言ってたわ。『拳で語れ』って。語彙力ゼロよね!」

 ノエルは苦笑しながら続けた。

「僕が研究者になったのは、ある意味、その反発だったのかもしれません。 でも、剣よりも魔法のほうが性に合っていたし、母も姉も魔法使いでしたから。 “自分に合った道を選ぶ”って、簡単なようで難しいですよね」

 そして、ノエルはコーデリアに向かって真剣な眼差しを向けた。

「コーデリアさん、ルークくんに強くあってほしいと願うのは、とてもわかります。でも、強さとは、性別や振る舞いではなく、自分の大切なものを守る『意志』ではないでしょうか。ミランダさんの格闘も、コーデリアさんの剣も、僕の魔法も、すべてその意志の現れでしょう?」

 コーデリアは、グラスを持ったまま黙っていた。 その瞳には、少しだけ揺れる光が映っていた。

「……意志、か」

 ミランダは、勢いよくグラスを掲げた。

「そうよ!私の“美拳”だって、意志の塊よ! 誰が何と言おうと、私はこのドレスで回し蹴りするの!それが私の流儀!」

「それ、物理的に危なくないですか……?」 ノエルが小声でつぶやいた。

「美しくて、かっこいいでしょう!」

 コーデリアは、ふっと笑った。

「……あんたたち、ほんとに変わってるな」

「褒め言葉として受け取るわ!」

「僕は“変わってる”を“個性”と訳します」

 三人は、グラスを合わせた。 その音は、夜の静けさの中で優しく響いた。

「……ルークが、ルークらしく生きられるように。 私も、変わらなきゃな」


 翌朝。 武勇の里の空は澄み渡り、鳥のさえずりが宿屋の窓から差し込む光とともに響いていた。

 ミランダは、いつもより早く目を覚まし、そっとキッチンへ向かった。

 キッチンでは、コーデリアが慣れない手つきで卵を割ろうとしていた。 割った瞬間、殻が豪快に中身と一体化し、ボウルの中は“卵の岩場”と化していた。

「何してるの?」

 ミランダが声をかけると、コーデリアは慌てて振り返り、ボウルを隠した。

「ちょ、ちょっと料理を……」

「私がやるわ」

 ミランダはエプロンをくるりと巻き、プロの手つきで卵を割っていく。

「私、料理も掃除も裁縫も下手で、女らしいことなんて何一つできなくて…… そりゃダンナに暴力振るわれても仕方ないよな……だから、ちょっと料理の練習でもしようかと」

「暴力は仕方なくないわよ!」 ミランダが即座にツッコミを入れた。

「……うん、そうだな。というか、あんたそんな顔だったんだな」

「いや、すっぴん見ないで!」

「いやいや、イケメンだろうが……」

 化粧しても美人だったので薄々わかってはいたが、ミランダはそんじょそこらの男よりはっきりした顔立ちのいわゆるイケメンだった。

「それは誉め言葉として受け取れないのよ」

 ミランダは残念そうに言う。

 その時、キッチンの扉がそっと開いた。 ノエルが、ルークとエリスを連れて姿を現す。 彼の髪は寝癖で見事に逆立ち、まるで“魔力で風を操った後”のような状態だった。

「こ、コーデリアさん?!その方は……!」 ノエルが目を丸くして声を上げた。

「ミランダだよ」 コーデリアが淡々と答える。

「えっ?!ミランダさん?!……あれ?見間違い??」

 ノエルは混乱したまま、目をこすってもう一度見直した。 ルークとエリスも、ぽかんと口を開けてミランダを見つめている。

「もう!恥ずかしいから、あんまり見ないで!」

 ミランダは皆に背を向けると、ボウルに入った卵の殻を器用に取り除き、手際よくオムレツを作り始めた。

「ねえ、コーディ。無理することないの。私だって無理しない。できないことは、無理してやらなくていいじゃない。できる人にやってもらえばいいのよ」

「……」

「私は料理をして、戦って、子どもたちにおしゃれを教える。コーディは剣を教えて、ママとして安心できる居場所を作る。ノエルは魔法や薬学の知識を教えて、ケガをしたときには回復する。 それぞれができることを持ち寄って、協力し合って―― 子どもたちを、ちゃんと見守っていきましょう」

 その言葉に、コーデリアは小さく頷いた。

「そうだな。私たちは、私たちらしく、この世界を生きていこう」

 ノエルも、いつものように冷静に、しかし温かい眼差しで言葉を添えた。

「はい。子どもたちの“自分らしさ”を、僕たちが全力で守り育てましょう」

 その時、ルークがおずおずと口を開いた。

「えっと……ぼく、泣いてもいいの……?」

「ああ」 コーデリアが優しく答える。

「でも、強く、かっこよくもなりたい……」

 その一言に、場が一瞬静まり返った。

「……あら、名言じゃない?」 ミランダが目を輝かせる。

「はい、それでいいと思います。泣きながら、強くかっこよくなりましょう」 ノエルも微笑みながら頷いた。

「……そうだな。泣いたら、次にどうしたらいいか、一緒に考えよう」 コーデリアも静かに頷いた。

「うん!壊れたら、もっと強いお城を作ればいいんだ!」

「私も手伝う!」 エリスが元気よく手を挙げた。

「じゃあ、ルーク。次は“泣いてからのかっこいいポーズ”を練習しましょ!」 ミランダが突然、華麗なターンを決めてみせた。

「それ、必要……?」

 ルークの困惑をよそに、大人たちは笑い声を交わす。 朝食の湯気がゆらゆらと立ちのぼりながら、彼らを優しく包み込んでいた。 新しい一日の始まりに、静かな希望が満ちていた。

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