働く居場所を探してみた
来ていただき感謝したします!読んでいただけると有難いです。
『そういえばにの、働きはしないのか?』
そう葛城は云った。
「そうなんだよなぁ。家具とか飯とか買うための金がないとなんだよな。」
『そうだよなぁ。この街でも金は必要不可欠だよなぁ。』
「なんかいい職場ない?」
『うーん...あそうだ。俺が働いてるとこで働かないか?』
「葛城が働いてるとこ?」
『ああそうだ。残業なし。待遇もいいぞ!』
「へぇ...それなら行ってみる価値はあるかもな。」
『よし!それなら行くか!』
そうして数十分後...
ーファミリーレストラン、レガシー前ー
((レガシー))
そうファミリーレストランの看板に書かれていた。
「このファミレスで働いてるのか?」
『おうよ。早速中入るか。』
【いらっしゃいませーって葛城先輩じゃないですか。今日休みですよね?】
『おう。今日は休みだが、ちと店長に用事があってよ。今いるか?』
【今はいないですね。店長に電話入れておくので、待っていてもらえますか?】
『分かった。なんか食べて待っておくよ。』
そんなこんなで葛城に連れてこられた席に座っていた。
【ご注文が決まりましたらそこのタッチパネルで注文お願いします。】
そしてマルゲリータを頼もうとしたがそういえば金がなかった。
そうすると葛城は
『金の事は心配せんでいい!俺が奢ってやる!好きに頼め!』
「いいのか?じゃあお言葉に甘えて好きに頼ませてもらうぜ。」
そうしてさっき頼もうとしたマルゲリータに
ラムネフロート、いちごサンデーを頼んだ。
しばらくしてマルゲリータが来た。その時に
【葛城先輩、店長あと少しで来るみたいですよ。】
『そうか!ありがとう。』
運ばれてきたマルゲリータを葛城と食べ終わり、
ラムネフロートと、イチゴサンデーが来たタイミングで店長がやってきた。
『こんにちは店長!』
『こんにちは。葛城君。君の隣にいるのが働きたいと
迷子になっている子羊ちゃんかい?』
「あ、初めまして二之部友弘といいます。」
『よろしくね、子羊友弘ちゃん。』
うざいなこの女店長。
『早速だけど面接始めようか。葛城君。隣いい?』
『どうぞどうぞ。』
いきなりすぎだろ...大丈夫か?
「よろしくお願いします。」
『それじゃあ、年齢性別最終学歴を教えてくれるかい?』
「えっと、34歳、男、華香夏過高卒です。」
『へぇ...華やかに香る夏を過ごすための高校って感じかな?珍しい高名だね。』
「夏が凄く涼しくていい高校でしたよ。」
『そいつはよかったな。それじゃあ採用ね。』
え?採用?
俺、年齢と性別に最終学歴言っただけだよ?
「それって本当ですか?」
『ああ。まぁ葛城君の紹介の時点で採用はほぼ決まってるよ。
さっきのは履歴書的な感じで訊いたって感じかな。』
葛城パワーすげぇな。
『それじゃあ明日から入れる?色々教えとかないといけないし...』
「分かりました」
『ああ、後別にため口でいいからね?』
「え、そうなんです?」
『ああそうさ。うちはアットホームな職場だからね。』
「え、でもさっきの葛城の後輩らしき人は敬語だったよ?」
『ああ。あいつの事か。もうこれからでてくることは無いかもだけど言っておくか。』
まるでモブキャラみたいな扱いだな。
『あいつは敬語が趣味なんだよ。敬語が好きで好きでたまらないってやつだ。』
「変わった趣味もってるんだな...」
『ここの住民は変わった奴多いよ?まぁ私自身は特に変わってるとか思わないけどね。』
でも何故かお前が2番目に変わってるとか言われるんだよなぁ。と云っていた。
多分一番はあの不動産屋の家瓜だろうな...
『あ!そういえば私の名前言ってなかったっけ?忘れてたや。』
この人本当に店長なのかな...礼儀はわきまえてほしいよ
『私の名前は蜉蝣。草葉蜉蝣っていうんだ。
改めてよろしく。』
そう草葉は俺のいちごサンデーと取り食べた。
「あっ!?俺のいちごサンデーぇぇ...」
『あれ?君のだったの?ごめんごめん。
いちごだったからつい私のかと思っちゃったよ。』
『仕方ないから今日は全部私の奢りだ。
葛城君も二之部君も好きなのなんでも頼んでいいぞ!』
やったー!と俺と葛城は次々と頼んでいった。
頼んだ食べ物を運んできたのはさっきまでの
敬語を愛してやまない人とは違う人が運んできた。
そして店を出るまで全くその人を見ることは無かった。
「まぁ、モブキャラ的存在だからかな?」
そう俺は考えることにした。
こうして俺の暗闇の街での生活が始まるのだった。
ここまで読んでいただきありがとうございます!何か指摘する部分があれば良ければ教えていただければ幸いです。これからの投稿は一週間に1話程投稿を予定しています。