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暗闇の街  作者: メメ
5/9

自分の家を探してみた

投稿が遅れてしまい申し訳ございません。来ていただき感謝いたします。読んでいってくれると有難いです。

ー暗闇の街、不動産前ー

地図がなくても案外不動産屋に行けた。

なんたってゴトさんのビルから出た隣の建物の隣にあったからだ。

「ここが不動産屋...なのか?」

見たところ、随分と古めかしく見える。

本当に不動産屋なのか?

そう思って扉を開けたが

『いらっしゃ~い』

そう男は()った。本当に不動産屋みたいだ。

「どうも。俺は二之部という。」

『よろしく。僕は家瓜というんだ。君の事はゴトさんから聞いてるよ。』

まるで家を売るために存在したかの様な名前だ。

「そうか。それなら話が早い。いい物件はあるかい?」

『沢山あるよ。このリストを見て決めてね。』

と家瓜は物件のリストを渡してきた。

少し見てみてみると丁度良さそうなアパートがあった。

「このアパートはまだ空いてる?」

『うんうん全然空いてるよ。本当にここでいい?』

「うん」

『わかった。じゃあこの契約書書いてね。』

そう言われて書いているときに訊いてみた。

「なぁなんでここはこんなに古っぽいんだ?」

『それは僕の趣味なんだよ。古いものが好きなんだ。』

「いやだとしても古すぎるだろ。廃墟じゃん。」

『それくらい古いものが好きなんだよ。ほらこの腕時計を見てみてよ。』

腕時計の全身が錆びてる。秒針も動いていない。

「腕時計って時間を見るための物だろ?そんなものつける意味はあるのか?」

『別に時間を見るためにつけていないよ。自分なりのお洒落(しゃれ)だよ。』

ヴィンテージ物が好きって度が過ぎてるな。

「よし書けた。これでいいか?」

『ああ。これでいいよ。それじゃあこれ、鍵ね。』

「ありがと。」

『後ね、地図ゴトさんに渡されてるでしょ?それ見せて。』

そう地図を出すと家瓜は迷いなく〇をした。

『ここが君の選んだアパートだよ。そこの205号、2階の端っこにあるから。』

「親切にありがとう。助かるよ。」

『一応仕事だからね。教えておいた方がいいことは教えるよ。』

「ありがと。それじゃ行ってくるよ。」

『うん。気を付けてね。』

そして古めかしい不動産屋から出て行った。

ーアパート前ー

家瓜が地図に印してくれたおかげで、すぐに着けた。

結構綺麗に見えるアパートだ。まぁあんなぼろっちい不動産屋を見たせいで

感覚がおかしくなってるのかもしれないが。

アパートの階段を上り端っこの205号室の前に着いた。

鍵を使い扉を開け入ると、ごく一般的なアパートの部屋がそこにあった。

小さなコンロにシンク、11畳程の広さがあった。

「実際に来てみると案外広いなぁ。」

まぁ家具とか置いていくと狭くなってくるんだろうな...

てか家具買う金がないな...

働く場所探すか。

そう考え、家を出るとある人がいた。

「葛城じゃん。」

『お?にのじゃねーか。さっきぶりだな!お前ここに住むのか?』

「ああそうだ。この205号に住むんだ。」

『そうか!じゃあお隣さんってやつだな!俺はここ204号に住んでるんだ!』

「あ、そうなの!?それは嬉しいな!」

『やったな!』

そう言って俺と葛城は手を取り合った。

ここまで読んでいただきありがとうございます!何か指摘する部分があれば良ければ教えていただければ幸いです。

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― 新着の感想 ―
登場人物が個性的ですね。 次の展開が楽しみです。
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