58話 探偵、ナルリスの悪行を知る
宝石人の少女(着ている服の色から。暫定的に俺は青の少女と呼んでいる)は、瞳をこちらに向けた。
紫色のきれいな瞳だった。歳はアマミより少し上……15歳くらいだろうか。緑色の長い髪に、やや小柄な体型。整った顔立ちは、どことなく姫を連想させた。
しかし、今はその顔を苦しそうに歪ませている。
青の少女は俺を見た。
それから、自分を治療しているアマミを見た。
「どこの誰かは存じぬが……ありがとう……。だが、無駄じゃ……わらわは腹を貫かれた……はっきりと覚えておる……。あの傷ではとうてい助からぬ……」
少女は弱々しい声でそう言った。
「わらわ」とか「~じゃ」とか、いささか変わったしゃべり方である。後で知ったのだが、この話し方は宝石人特有の口調らしい。方言とでも言うべきか。宝石人のほとんどは、この少女のような話し方をするという(ただし、男の場合は一人称が「吾人」になるらしい。そんな一人称、初めて聞いた)。
いささか古風な貴人めいた口調である。
(宝石と貴人、と言うと何かつながりがあるようにも見えるが……このあたりは考えても仕方のねえことか)
今は口調より、話の内容である。
青の少女は「自分は助からない」と言っている。
俺はアマミに視線を向けた。
アマミは、念話でこう言った。
≪大丈夫です。治療は順調に進んでいます。9:1くらいで助かります≫
≪助かる方が9だな≫
≪ええ≫
先ほどまで7:3(助かる方が7)だったことを考えると、治療の経過は良好と言える。
だが、考えてみれば、青の少女は意識がまだ朦朧気味である。
自分が回復しつつあることに気づいていないのかもしれない。
俺は治療が順調という事実を少女に伝えようとした。
が、それより早く少女が口を開いた。
「ひとつ……よいじゃろうか?」
「なんだ?」
「ずうずうしい頼みで申し訳ないが……話を聞いて欲しいのじゃ……遺言として……そなたらに、わらわの話を……ただ聞いてくれるだけでいい……だから……」
青の少女は、かすれ気味の声で訴えるように言う。
俺は少し考えた。
(遺言……ってことは、本来なら秘密にしておくようなことも口にする可能性もあるよな。それを聞いちまっていいのか? いや、そもそも遺言も何も、現状助かる可能性の方が高いんだ。まずそのことを伝えるべきか?)
すると、迷っている俺に、アマミがアドバイスを送ってきた。
≪話してもらった方がいいと思いますよ。そういうのが気力というか、活力の源になって、治る確率も上がりますから≫
現状、青の少女は回復に向かっているとはいえ、助かる確率は9割である。100パーセントではない。
その確率が上がるとアマミは言うのだ。
俺としても、少女が死なないなら、それに越したことはないと思っている。
「……わかった。話を聞こう」
俺は答えた。
少女は「ありがとう……」と、儚げに笑った。
◇
「わらわの名は……ルチル・クォーツ。クォーツ族の族長の娘じゃ……」
青の少女……いやルチルは、横たわったまま名乗ると、話を始めた。
宝石人というのは、世界中にいくつもの部族に分かれて暮らしている。
ルチルの父親は、ここから少し離れたところを生活圏としている部族の族長だという。
「強く勇敢で……そして優しい父じゃった……」
ルチルは思い出すように言う。
そんな勇敢な父親を中心とし、ルチルの部族は400人ほどで集団生活をしながら、日々魔物を狩り、みなで子を育て、時にはお祭りで騒ぎ、そうして平和に暮らしていたという。
「じゃが、やつが……あのナルリスという男が来てから、全部壊れてしまったのじゃ……」
ナルリスとは、先ほどの宝石人の一行の中にいた、唯一の人間の男の名前らしい。
重傷を負ったルチルに対し、「ゴミらしくのたれ死んでくださいねぇ」と言って、彼女を茂みに捨てたあの男である。
ナルリスは、ある日突然、ルチルの村に1人で訪れたという。
彼はやってくるなり、淡いブラウンの前髪をふわっとかきわけ、こう言った。
「やあやあ、宝石人の皆さん。低レベルで自爆しか取り柄のない皆々様に朗報です。この未来の勇者である私ナルリスのため、あなたがたには奴隷になってもらいます。光栄でしょう?」
ルチルの父をはじめ、宝石人であるクォーツ族の者たちは、わけのわからないナルリスの宣言に呆然としたりなどはしなかった。
彼らの判断は早かった。
ただちにナルリスを敵と認識し、魔法で攻撃したのだ。
(国から独立してやっているだけあって、そのへんの危機意識はさすがだな)
と俺は感心する。
だが、そんな宝石人らの攻撃に対し、ナルリスは涼しい顔であった。余裕たっぷりの笑みを浮かべながら手を振り、飛んでくる火魔法や水魔法をかき消す。
それどころか、恐ろしい速さでいつの間にか宝石人の1人の背後に回り、その背中に手のひらを当てたのだ。宝石人はどさりと倒れた。
「コーラル!」
宝石人たちは、倒された仲間の名を叫び、安否を気遣いつつも、一方で頭のうちの冷静な部分ではナルリスの力量を認めていた。
(強い!)
そう思った宝石人たちは、互いに目を交わし合った。
自爆を決意したのだ。
もっとも自爆は無条件で自由に使えるわけではない。
息を30秒以上止めた状態じゃないと発動しない。
それに、食らわせたい相手が30メートル以内の距離にいる時に、その相手を直接目で見ないと発動しない。
だが、言い換えれば、息を止め、30メートル以内から目で見さえすれば発動する。
ナルリスは確かに速いが、目で追えないほどでない。見るのは可能だ。
それに発動さえしてしまえば、高速で相手に突っ込んでいって爆破できる。その突っ込む速さたるや、ナルリスの移動速度をはるかに上回る。とうていナルリスには避けきれないだろう。
最年長の宝石人の男が、自爆を発動すべく、息を止めた。
これであと30秒後には、宝石人1人の命と引き替えに、ナルリスは木っ端微塵になるはずだった。
だが、その時である。
「宝石人どもを攻撃して痛めつけなさい!」
ナルリスがそう叫んだ。
宝石人たちは、あたりを警戒する。
ナルリスに人間の仲間がいて、どこかに隠れており、自分たちを攻撃しようとしているのだと思ったのだ。
だが、起きたのは予想外の出来事だった。
さきほど背中に手のひらを当てられて倒れた宝石人の男コーラルが、むくりと立ち上がると、突然、仲間であるはずの同じ部族の者たちに向けて攻撃魔法を放ったのだ。
「……えっ!?」
幸いにも、起き上がった直後でまだふらついていたためか、コーラルの魔法は狙いがそれ、誰にも当たらなかった。
だが、宝石人たちは、安堵のため息をついたりなどはしなかった。
彼らは、神の眷属が目の前に降臨してもこうは驚かないのではないか、というほど仰天した。
宝石人は仲間思いである。『自由と仲間のためなら自爆する』という考えが本能レベルで全ての宝石人に根付いているほどである。
そんな仲間思いの宝石人の1人が、よりによってその仲間に向けて攻撃魔法を放ったのだ。
宝石人たちの驚愕は、天変地異が起きたかのごときものであった。
仲間思いなぶん、その仲間に裏切られたら、どうしようもないくらい混乱してしまうのだろう。
宝石人達はうろたえた。
「ど、どうしたのじゃ、コーラル!」
「な、な、なにをするのじゃ!? 吾人らがわからぬのか!?」
先ほどまでの冷静さは、もはやどこにもない。
宝石人たちは正気でさえあれば、仲間のために必要とあらば自爆する。
事実、彼らは先ほどまで冷静に自爆する気でいた。
だが、今や彼らはパニックだった。
誰もどうすればいいかわからなかったのだ。
一方、ナルリスは時間を無駄にはしなかった。
「宝石人どもを痛めつけるのです」
そうコーラルに命じて場をますます混乱させると、自らは高速で動き、パニックを起こす宝石人たちに次々と手のひらを当て、「仲間を痛めつけなさい」と命令を与える。
命令された宝石人らは、コーラルと同じように、次々と仲間に向けて攻撃する。
ここにきてようやく、まだ無事な宝石人たちは「あのナルリスという男が仲間を操っているのではないか」という可能性に思い至った。
ここで言う『操る』とは、金や権力で人を意のままに操るとか、そういう弱い意味での操りではない。
相手の脳を支配し、死ねと言えば即座に自殺させられるほど、絶対的に隷従させることを指す。言い換えれば、意思を奪うことを指す。
でなければ、本能レベルで仲間思いの宝石人が、仲間を裏切ったりなどしない。
もっとも、それは突拍子もない考えであった。
何しろこの世界には、そんな風に人を操る手段など存在しないと考えられているからだ。
人を操るスキルなど、昔から今に到るまで見つかっていない。
人を操るアイテムも発見されていない。あるとすれば、よほどレアなものだろう。
俺自身、そんなスキルもアイテムも聞いたことがない。
内心、驚いている。
催眠術という技能(時間をかけて練習すれば誰でもできる技)ならあるが、この世界の催眠術には色々と制限がある。
第一に、相手がリラックスした態度で、こちらと時間をかけて会話をしてくれないと、術はかけられない。
第二に、術をかけられたとしても、「右手をあげてください」というような害のない命令を聞かせる程度が精一杯で、「崖から飛び降りてください」などと身に危険のある命令は拒絶されるし、「仲間を殺してください」というように相手が絶対にやりたくないことをやらせようとしても、やはり拒絶される。
つまるところ、ナルリスがやった『相手に触れるだけで、即座にどんな命令でも聞く操り人形にできる』というのは、スキルでもアイテムでも催眠術でも、本来ならありえないはずの出来事なのである。
とはいえ、ありえないと言ったところで、現に操られているとしか思えない状況なのだ。
宝石人の族長は、
「あのナルリスという男が、みんなを操っておるのじゃ! やつさえ倒せば、仲間は助かる!」
と言って味方を鼓舞した。
そうして何とかナルリスに自爆攻撃を当てようとした。
族長の娘であるルチルもまた、必死に自爆のチャンスを狙ったという。
だが、チャンスはなかった。
ナルリスに操られた宝石人達が次々と突っ込んできて、動きを妨害されてしまったのだ。
仲間を守るための自爆が、誤って仲間に当たってしまっては、本末転倒である。
そうして何もできないでいるうちに、1人、また1人とナルリスに触れられ、操られていく。
「そしてとうとう、わらわも父も全員……ナルリスの支配下になってしまったのじゃ……」
宝石人の少女ルチルは、悲しげな声でそう言った。
俺は、しばしの間、ルチルの感情が落ち着くのを待った。
それから、こうたずねた。
「……それから先は?」
「悲惨な日々じゃった」
操られたルチルたち宝石人だったが、意識はあった。
「少なくともわらわにはハッキリと意識はあったし、仲間達も同じだったと思う」とルチルは言う。
だが、意識だけあっても、体は指1本すら自由に動かせない。
唯一体が動くのは、ナルリスに命令された時だけである。彼が「歩きなさい」などと命令した時だけ、言われた通りに身体が動くのだ。
動いて何をさせられるかと言えば、魔物狩りである。
「私の名誉とポイントのために、宝石人の皆さんには魔物を狩ってもらいます。なあに、簡単です。低レベルのあなた方の唯一の取り柄である自爆をしてもらうだけですよ」
そう言ってナルリスは、何の罪悪感も感じていないとハッキリわかる明るい顔で楽しそうに笑うと、自らの魔物狩りの遠征に宝石人達を引き連れていった。
狙うは、ドラゴンのような高レベルの魔物である。
目当ての魔物を見つけると、ナルリスはまず宝石人を1人、囮として魔物の近くに行くように命じる。
そして、囮が魔物に襲われそうになると、こう命じるのだ。
「さあ、宝石人の皆さん。人生唯一の見せ場ですよ。あの魔物に対して、やりたいようにやるのです」
ナルリスは決して「自爆しろ」とは命じない。そのようなことをすれば、自殺の強要(すなわち殺人)と見なされ、レベルボードにドクロマークがついてしまうかもしれないからだ。
代わりに「魔物に対して、やりたいようにやれ」と命じる。
すると、宝石人の本能として、ドラゴンのような普通に戦っても勝てない相手から仲間を守るためであれば、自爆する。自爆してしまう。
ナルリスはこのようにして、ドクロを回避した上で、宝石人を自爆に導くのだ。
実際、上記の論理は、ナルリス自身が宝石人達に得意げに語ったことらしい。
もっとも、俺からすれば突っ込みどころのある論理である。
まず、本当にそんなやり方でドクロを回避できるのかが怪しい。結果的に回避できたようだが、時間はあったのだから、もう少し裏を取るべきだっただろう。
そもそも俺が宝石人達を操れるなら(操れても操らないが)、ドラゴンではなく魔王を倒す。そうすれば、手に入るポイントも約100倍である。宝石人達を自由にできるなら、倒す方法などいくらでもあるだろう。
いずれにせよ、自慢するほどのアイデアでもない。
まあ、ナルリスのドクロはどうでもいい。
大事なのは、宝石人達が魔物に向けて自爆を強要されたということだ。
自爆するには近づかなければならない。
宝石人達は、1人、また1人と魔物に向けて突っ込む。
ある者は、魔物の吐く炎にやられる。ある者は、魔物の放つ風魔法に切り裂かれる。
そして、運良く魔物の近くまでたどり着けた者は、自爆する。高速で相手に突っ込み、爆発するのだ。強力な爆破は、たとえドラゴンであってもその肉体をえぐる。何発も自爆を食らわせれば、倒すことすらできる。
「すばらしいです。あっはっはっは。低レベルのクズでも、死ぬ時くらいは役に立つんですねぇ」
ナルリスは手を叩いて楽しそうに笑う。
このようにしてナルリスは、数多くの宝石人たちの命を犠牲にして、高レベルの魔物を何体も倒した。
魔物を倒すと手に入るポイントは、ナルリスが独り占めである。
実際に魔物にダメージを与えた宝石人たちは、みな自爆して死んでいる。それゆえ、ある意味指揮官のようなものであるナルリスが、ポイントを独占する形になったのだろう。
強大な魔物を何体も撃破した(正確には宝石人の命を犠牲にして撃破させた)ナルリスは、数多くの褒賞と勲章、そしてS級冒険者の地位を手に入れた。
ナルリスは得意になった。
彼は貴族パーティーに出席して、チヤホヤされた。
「私たちの住む町に潜む魔王。やつを見つけ出して倒すのはこの私です!」と宣言し、喝采を浴びた。
広大な屋敷を買い、自慢した。
高価な服を身にまとい、「ふふん」と鼻を鳴らした。
夜は広く豪華な寝室で快適に寝た。
これらのことを宝石人たちに得意げに自慢した。
その一方で、ナルリスは、宝石人たちを地下室に放り込んだ。
どこの地下かはわからない。入る時は目をつぶらされているからだ。
だが、どこの地下だろうと、ともかく不快な場所である。
ナルリスは、宝石人たちに必要最低限の食事や運動を与える他は、地下で身動きひとつすることも許さなかったのだ。
操られていても意識はあるし、体の感覚もある。けれども体は動かせない。固く冷たい床に寝転がされているため、体中が痛く、全身が寒い。それでも、身じろぎひとつ取ることができない。ただただ、苦痛に耐え忍ぶほかない。
いや、そのような苦痛はまだ耐えられる。
何よりもつらいのは仲間の死を目の前で見せられることである。
ナルリスは時折地下にやってくると、宝石人達のうちの何割かを外に連れ出し、魔物に向けて自爆させる。
宝石人達が全員死ぬわけではない。だいたい20人ほど死んだところで、魔物は倒される。残りは生き残る。
だが、生き残った面々の心は平穏無事ではない。
何しろ、大切な仲間がナルリスによって事実上殺されるのを、目の前で見せつけられるのだ。
許せないという怒りの気持ち。何もできないことへの悔しさ。胸がえぐり取られるようなつらさ。
そういった感情がゴチャゴチャに混ざり合う中、目の前で大事な仲間が1人、また1人と死んでいく。
宝石人が死ぬたびに、ナルリスは愉快げに笑う。
「いやあ、よかったですねぇ。低レベルで、中途半端な魔法と自爆しか能のない宝石人なんて、この世に存在していること自体が罪ですからねぇ。そんな低レベルな宝石人どもを掃除して、魔物を退治する。まるで私は聖人じゃないですか。100年後には、聖ナルリスとして称えられているかもしれませんねぇ」
心の底から良いことをしたと思っている口調で、ナルリスは楽しそうに笑う。
宝石人たちは、はらわたの煮えくりかえりそうなほど激しい怒りを感じながら、けれども指一本動かすこともできず、悔しがることしかできない。
そんな苦痛と屈辱に満ちた日々を、ルチルをはじめとした宝石人達は過ごしてきた。
族長だったルチルの父も、優しく愛情を注いでくれた母も、すでにこの世にはいない。
魔物を倒してチヤホヤされたいというナルリスの願望を満たすため、ルチルの目の前で自爆して粉みじんになってしまった。
そうしてルチルも今日、死にかけた。
自爆攻撃を食らい、怒り狂ったドラゴンの爪で腹を刺されてしまったのだ。
その瞬間、どういうわけか操りも解け、体の自由を取り戻した。
先ほどナルリスはルチルに「操りが解けたのですか。瀕死になると解けることがありますからねぇ」と言っていた。
どういう理屈かはわからないが、死にかけることで、操りを破ることができたのだろう。
もっとも、自由になったと言っても、瀕死の状態であるからどうにもならない。
ドラゴンは倒されたが、爪は体に刺さったままである。
そのままドラゴンごと荷車に乗せられ、ゴロゴロと運ばれる。やがて振動で落ち、ナルリスによって茂みの中に捨てられる。そこを俺たちに介抱され、そうして今に到るのだという。
「以上がわらわの話じゃ……」
ルチルはそう言って、話を締めくくった。
俺もアマミも、何も言わなかった。
何と言えばいいのか、わからなかったのだ。
風が木々の枝葉をゆらす音だけが、静かに響き渡る。
しばしの沈黙ののち、口を開いたのはルチルだった。
「すまぬ……。そなたらに何かをしてもらいたいというわけではないのじゃ……。ただ……誰かにわらわたちのことを知ってもらいたかっただけなのじゃ……ありがとう、話を聞いてくれて……本当にありがとう……」
ルチルはそう弱々しげに言うと、そっと目を閉じた。
しばらくすると寝息が聞こえる。
「話し疲れて眠ってしまったようですね」
アマミが静かな声でそう言った。
「助かりそうか?」
「ええ、もう大丈夫です。ほぼ100パーセント助かります」
「そうか」
少し安心する。
俺たちは昼食の準備をしながら、ルチルが目覚めるのを待つことにした。




