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詩*日常から*

フードコート

作者: a i o

夜のフードコート

コーヒーのフロート

ソフトクリームは

こっくりとした

罪深い甘さを残し

なめらかに溶けていく


朝焼けのような

紫色の髪をした少女

爛々とした瞳のまま

かぶりつくハンバーガーは凹み

野生の歯形がつく


老夫婦のレンゲに浮かぶ鳴門

長く長く麺は伸び

折り畳まれる赤い丼の中

啜られるより早く

冷めてゆくスープの憂い


笑い声と目配せ

一人と二人と大勢

静けさも騒々しさも

等しく

テーブルと椅子を並べれば

違う孤独を抱えた

同じ夜の中


店じまいの雰囲気に

のまれたブースで

気だるげに注文を取るあの子

帰る場所を思い浮かべては

帰りたくはない人びとと

眩しいばかりの真白のライトに

照らされている 永遠のように








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― 新着の感想 ―
[一言]  最初はピンとこなかったけども、『朝焼けのような』で、広がる。  だから、最初の6行は、夜の色合いというか神秘的な闇のようなニュアンスがもう少し欲しかったかなぁとか。個人的な感想ですけども、…
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