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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
エルビア王国
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貴族達の思惑

「サイクロプスすら敗れたと言うのか!」

部下の報告に声を荒げるジョーイ・フォン・マリーンドルフ伯爵、

彼は12体のオークジェネラルを転移させた上で畳み掛けるようにサイクロプスの転移を命じた、

その結果が全滅という信じられない報告だったからである。

「なるほど、確かハルバット騎士団にはあの男が居たな、王国最強とも呼ばれるカシムが。

だがオークジェネラル12体を一人で狩る事は可能なのか?増してサイクロプスだぞ!?

念の為爆撃団は王都へ召還しあの地にはB級魔術師等居なかったはずであろう!」

マリーンドルフ伯爵の問いに部下が答える。

「確かにB級魔術師はおりませんでした、しかしあの街には生ける伝説、王国最長齢冒険者、

魔術師マールンがいます」

「なるほど、マールンめまだ生きておったか!」

王国最長齢の冒険者である魔術師マールンの名を知らない者はこの国には居ない。

普段接するカミルの街の人々以上にマールンを敬う王国の人々であった。

「恐らくはマールンの禁呪、もしくは古代魔法でサイクロプスらは全滅させられたのかと」

「くっ!恐るべきはマールンか!しかし此方が負けたとなると面倒な事になるぞ、

転移を見られた事になる」

マリーンドルフ伯爵にとって必勝を確信したが故の連続転移であり、

転移を目撃した人間が生き残る想定はしていなかったのである。

「転移を持って使役したモンスターを送りつける等、マリーンドルフ領以外には不可能でございます。

つまり此方からの攻撃であると把握されてしまいましたな」

しばらく考えたマリーンドルフ伯爵は部下に命じタウル・フォン・フェールズ公爵へ密書を送る。

「我らはしばらく静かにしておこう、カシムにはフェールズ公爵にも思う事があろう」

数年前、フェールズ公爵の娘の求婚を断ったカシムに対しフェールズ公爵が恨みを抱いている事を知るマリーンドルフ伯爵はカシムの存在を意識させる事でカミルの街への攻撃をフェールズ公爵へ押し付ける事にしたのである。

「それにしても魔術師マールン!サイクロプスをも倒すとはな!忌々しい限りだ!

サイクロプスを失った分の補充を急げ!フェールズ公爵の攻撃が始まったら援軍を出せるようにしておけ!」

マリーンドルフ伯爵の言葉に部下達は背筋が凍る思いをする。

モンスターを進化させる為罪人を生きたままモンスターに食させている事を知っていたからである。

そして生き残っている罪人の数が少ない事も。

罪人が居なければ無理矢理罪人を作れば良いと言いかねない主人に対し、部下は罪人の残り人数を報告する事が出来なかった。



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