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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
エルビア王国
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激務

工場の雰囲気がヤバイ。

皆の目が血走っている。

俺もレーンが8から12に増えててびびった。

ウェックスの奴、休みの間にレーン増やしやがった。

「1番からサボテン、ペットボトル、塩の順でお願いします」

さらりと言ってのけたウェックスの事をある意味尊敬したよ、搾取する人間って凄いね。

俺一人にレーン12本ってどんだけ搾り取る気だよ!!

「1番サボテン2番水3番塩4番サボテンって覚えられるか!!見える化しろ!」

「見える化?それはなんですか?」

「え...いや...わかりやすく色分けとか...」

「おぉ素晴らしい!ヒナコデスさん!早速色分けを!流石塩大臣ですな!!ワハハハハ!」

なんか墓穴掘った気がする、明日レーン増えてたらどうしよう。

ウェックスの奴速攻で色分けの指示入れてるし。

「しかしなんで皆殺気立ってんの?」

ウェックスに確認、やっぱ報連相は社会人の基本でしょ!

「え?ヒナコデスさん何言ってるんですか!来月は感謝祭の月ですよ?

日頃お世話になってる人や、想いを伝えたい相手にポーションを送る一大イベントじゃないですか!

当然ウェックス商会にも信じられない位の注文が来てます!勿論全て受けました!」

「原材料調達担当を無視して仕事受けんなよ。」

「当然工場の皆が理解と協力を約束してくれました!」

無視かよ!あー皆が殺気立ってんの理解した。

「皆さん!感謝祭を乗り切ったら全員にボーナスをお約束しますよ!」

「おおおおおおおお!!」

「サボテン!ばっちこーい!」

「ペットボトル!びびってるー!」

「塩ばっちこーい!!」

「ヒナコデスびびってるー!」

何かすっげームカつきます。お前ら地獄見せてやる!!

俺は精神を統一!本気でレーン作業に取り組む事にした、即ち!

「ゆっくりモード発動!!」

周囲の動きが緩やかになる中、俺の意識だけが加速する。

確かに俺の動きが早くなる訳では無い、だが!!

レーンめがけて投げる!投げる!投げる!

無駄な動きを省きひたすら投げ込む!

この動き通常の時間の流れで見たら、新聞配達を手裏剣投げる要領で郵便受けに新聞投げ込む忍者アルバイターみたいな感じだろうな。

何を言ってるのか自分でも良く分からなくなってきたがとにかく本気だ。

下の方から阿鼻叫喚が聞こえる、俺のスピードについて行けないのだろう。

しかし止めない!!何故なら貴様らは『ばっちこーい』と言ったからだ!!

一度ばっちこーいと言ったのであれば受け止めなければならないのが宿命!!

その宿命と共にしねーーー!!!!!!


と思っていた頃が俺にもありました。

キツイ、俺がキツイ。

ゆっくりモードで終わらない仕事をすると定時が倍以上になると今気付いた。

既に今までの1日分はサボテン出したのにまだ午前中だ!!!ヤバイ涙が出てきた!!

キツイ!キツイ!キツイ!!

下の方からも悲鳴が聞こえる、その悲鳴だけが俺の癒しだ。

突然頭の中に流れるアナウンス音。

疲労が限界を突破、自己回復スキルを習得しました。

範囲回復スキル、範囲攻撃力上昇スキル、範囲防御力上昇スキルを習得、

付属として無限リュックにマイクを追加します。

自己回復スキル「オー!!」

範囲攻撃力上昇スキル「ダー!!」

範囲回復スキル「元気デスカー!!」

範囲防御力上昇スキル「ショア!」

うーん!?なんだこれ!?

とりあえずゆっくりモード解除、かなり原材料ぶち込んでやったからしばらくは遊べるはずだ。

とりあえず今めっちゃ疲れてるから自己回復スキルを使ってみよう。

オーを発動っと。

「オー!」

俺の右拳が勝手に空を突き刺す。しかも声低っ!

あ!?でも疲れかなり無くなった!!

「オー!」

又右拳は勝手に突き上げる。声もひく、でも完全回復だ!凄いなオー!

又々頭の中に流れるアナウンス。

スキルオーの使用を確認、以下の技を解禁とします。

スキル「ジャンピングニーパッド」

スキル「バックドロップ」

スキル「拷問コブラツイスト」

うぉ!?何か技増えた!これ他のも使えば技増えるのか??

とりあえず皆疲れてるから元気デスカーを発動してみよ。

「元気デスカー!!」

「元気な訳あるかー!!!」

「ふざけんなサボテン!!!」

「状況見て喋れ!!!」

「舐めてんのか!?感謝祭舐めんなよ!?」

すっげー怒られた。

頭の中に流れるアナウンス。

スキル元気デスカーの使用を確認、以下の技を解禁とします。

スキル「卍固め」

スキル「ナックルアロー」

おっ良いね!技増えると嬉しくなるな!次いこ!

ダーを発動っと。

「ダー!!」

「お前ふざけてんのか!!!??」

「ダーってなんだコラ!!タココラ!!!」

「いい加減にしろよ!!このサボテンが!!!!」

何か怒られ方がハードになってる、本気で怖い。

頭の中に流れるアナウンス。

スキルダーの使用を確認、以下の技を解禁とします。

スキル「延髄斬り」

スキル「チョークスリーパー」

おおおお!良いね!良いね!

次ラスト!

ショア発動っと。

「ショア!」

右腕が勝手に突き上げる、オーと同じだなぁ、声だけか違うの。

「ショア!」

「ショア!!」

「ショア!!!」

「ショア!!!!」

えっ?何??なんで皆ショア言うの??

文句は??文句無いの??下を覗くと皆黙々と仕事をしている。

技も覚えないの?ショア?何これ??ちょいもう一度。

「ショア!」

やっぱり勝手に動く右腕。

「ショア!」

「ショア!」

「ショア!」

「ショア!」

下の人達が皆右腕を突き上げていたのがみえた。怖いコレ。

ショアは辞めておこう。

この後俺は範囲スキルの効果で異常なまでに生産性の上がった下の面々に追い込まれる事になる。

「サボテン1番まだ!?」

「2番遅いぞ!?」

「3番さっきから待ってんだけど!!」

ひーーーーーーーーー!!


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