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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
エルビア王国
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凱旋

城壁の門を通り街へ戻る冒険者達を人々は拍手で迎え入れる。

ドラゴンゾンビと直接戦った訳では無いが冒険者達は城壁の外で待機し、もしドラゴンゾンビが街へ向かって来た際には命がけで戦う事になっていた事を皆が知っていたからである。

人々の拍手と声援が一際大きくなる。

B級爆撃団のメンバーが街へ帰って来たからである。

「凄かったぞ!ニター!!!」

「ニターさん素敵!!!」

「グミちゃん!メグちゃん!ナイスサポート!!」

人々の声援と拍手に照れ臭そうに手を振るニターとメンバー達。

更に盛り上がる街の人々。

B級北斗のメンバーの到着である。

「キージー!!街の為に囮になってくれてありがとう!!あんた最高だ!」

「キャー!!キージー!!」

「キージー!!キージー!!」

「鉄壁!鉄壁!鉄壁!テルー!!」

キージー達北斗のメンバーにありとあらゆる賛辞が送られる。

北斗のメンバーが通り過ぎた後、人々の雰囲気が変化する。

これから来るカミルの街の英雄を迎え入れる興奮を抑えきれないのである。

「来た!!赤毛連盟だ!!」

「サ!ボ!テン!!サ!ボテン!!」

突如と始まるサボテンコール、この日の最高潮であった。


ヒナコデスに送られる賛辞、

ヒナコデスにとってこれ程の賛辞を受けるのは高校1年生の演劇部での舞台以来であった。

当時ヒナコデスは女子高生でありながらお爺さんの役を先輩から命じられ、

「日菜子女の子なのにおじいちゃんだよ!?」と友人に言うと、

友人は「ひなっちなら大丈夫」と根拠のない応援をしたのであった。

その根拠のない応援に後押しされ、「ワシの朝ご飯を食べたのは誰じゃ!!??」

この一言を一週間自宅で練習し続けた。

日菜子の母は「良いよー!!感情入ってる!!」と日菜子を盛り上げ、

日菜子の兄は「腹式呼吸が大事なんだよ日菜子」と演劇経験が無い癖に上から目線でアドバイスし、

日菜子の父は内心(うるせーなコイツら静かにやってくれないかなー)と思っていた。

日菜子はその一言に全てを賭け、演劇当日は観客から割れんばかりの拍手を貰ったのである。


「ヒナコデス最高!!」

「サボテンねーさま!!サボテンねーさま!!」

「我らのサボテン女王!!」

ヒナコデスは喜びに震えつつ手を振って歓声に応える。

ヒナコデスは思った。あの時のおじいちゃん役を超えたと。

ヒナコデスへ歓声を送る人々の中に魔術師マールンの姿があった。

マールンはまるで少年のような輝いた笑顔でヒナコデスへ賛辞を送る。

「ヒナコデス最高!!」

つい先程の邪神復活の記憶がマールンには既に無い。

魔術師マールン、この年70歳を超え尚も冒険者を続けていたが最近物忘れが激しい事が悩みの種であった。

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