ドラゴンゾンビ4
人々は城壁から街へと近づくドラゴンゾンビを見つめていた。
「ママー逃げなくていいのー?」
「大丈夫よ、この街の冒険者さん達が直ぐに退治してくれるわ」
人々が見守る中奮闘するB級北斗のメンバーとB級爆撃団。
「見ろ!!キージーの音波誘導でドラゴンゾンビが街から離れて行く!!」
「おおおお!!!流石北斗!!!」
「爆撃団ニターの爆撃が始まったぞ!!!」
「凄い!!!!」
「これなら勝てる!!」
2チームの活躍に盛り上がる人々。
「ロウジーも行った!!ドラゴンゾンビの足を削った!!!凄い!!!」
更に盛り上がる人々。
「ん?ロウジーが戻って来るぞ!?何があった!?」
人々の戸惑いに一人の老人が答える。
「毒じゃ、ドラゴンゾンビの足と引き換えに毒にやられてしまったんじゃ」
魔導師マールンである。
「ドラゴンゾンビは再生能力も有る、決定的な一撃を撃ち込まない限り勝てはせぬ」
この街で最高齢の冒険者であるマールンの言葉に意気消沈してしまう人々。
「マルーンおじいちゃん!マルーンおじいちゃんの魔法でやっつけてよ!!」
子供達の悲しげな訴えにマルーンも心を痛める。
「ワシには、いやこの国の誰にもドラゴンゾンビに勝てる者など居やしないんじゃよ。
もし居るとするならばそれは勇者、伝説の勇者だけなんじゃよ」
「あー!サボテンねーさまだ!」
「サボテンねーさま変な仮面を付けてる!!」
「サボテンねーさま変な角3本付けて、あー銀の紐でドラゴンゾンビを縛ったー!」
子供達の声に目を見開くマールン。
「おおおお、子供達よ老眼のワシの代わりに見ておくれ!!」
「サボテンねーさまの銀の紐キラキラ光って綺麗!!まるで花のよう」
「その者銀の紐を用いて龍を狩る.....おおおおおお伝説は本当じゃった!!」
興奮するマルーンの目からは滝のように涙が流れる。
「サボテンねーさま、棍棒持った!!殴ったー!!」
子供の言葉に違和感を感じたマールン、勇者が棍棒を振るう等聞いた事がない。
「え?棍棒?勇者の剣じゃ無く?子供達良く見て?」
「鉄の棘を巻き付けた悪意の塊の棍棒だよ」
鷹の目のスキルを持つ年長者の少年が子供達の代わりに答える。
「そう!あくいの棍棒!!」
言葉の意味も分からず追唱する子供達。
「サボテンねーさま火を吹いたー!」
「キャハ!!」
口から火を吹くヒナコデスに大喜びの子供達とドン引きする大人達。
「え?ドラゴンが吹いたんじゃなく?」
老眼のマールンには遠すぎて戦いを見る事が出来ない。
「おおおお、子供達よ老眼のワシの代わりにちゃんと見ておくれ!!」
「サボテンねーさま棍棒で殴ったー!」
「火を吹いたーー!!」
「又殴ったーー!!」
「火を吹いたーー!!」
盛り上がる子供達、ヒナコデスの執拗な攻撃に狂気を感じる大人達。
突然響く爆発音に驚きしゃがみ込む人々、立ち上がってドラゴンゾンビの方を見ると辺りは野焼き状態で
ドラゴンゾンビの姿は無い。
「勝った勝った!サボテンねーさま勝った!!」
喜ぶ子供達。
しかし大人達は皆思っていた。
(最初からあの爆発魔法で勝てるのに、執拗に殴ってたのはなんなの??性癖かなんかなの??)と。
そこへ一人の冒険者が現れる。
「いや〜凄いよヒナコデス、邪神の化身だってさー」
ヒナコデスに付いて行って働かなかったラングである。
「邪神つよーい!!」
喜ぶ子供達。
しかし大人達は皆思っていた。
(邪神って!神さまって事?ヒナコデスが?無いわーやっぱアホだサボテン)と。
しかしマールンだけは違っていた。
「邪神が!邪神が復活したのか!!」
マールンの信用が一段階落ちた瞬間であった。




