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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街
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冒険者カシム3

立ち去るヒナコデスを遠目に見つめ終えたカシムは「ウェスタン・ラリアット」を思い出し、

シャドーボクシングならぬシャドーラリアットを始める。

サポーターの位置調整から始まる一連の流れを見事に再現して見せるカシムは流石であった。

繰り返しシャドーラリアットを続けるカシム、先程の戦いの興奮が冷め止まないのだ。

一人でのラリアット、エアラリアットであった。

そんなカシムを遠目で見つめる親子。

「ママー、あれは何?」

「シッ!見ちゃダメ!!指ささない!!」

カシムは周囲から見て完全な変質者であった。

しかしカシムはその事に気付かない、いや例え気付いたとしても気にも止めない。

何故ならカシムにとっては周囲の印象よりもウェスタン・ラリアットの振りの角度の方が大事だったからである。完全なプロレスファンの姿であった。

シャドーラリアットを続けるカシムが幾度目かのエア・ラリアットを放った時にロウジーが目覚める。

目覚めたロウジーを見て、カシムのエア・ラリアットが止まる。

(何が起きた!?)

カシムから見て、ロウジーの持つ「雰囲気」「オーラ」「格」、的な何かが明らかにワンランクもツーランクも上がっていたのだ。

(人はあそこまで急激に強くなれる物なのか??)

カシムにとってロウジーは取るに足らない存在であった、しかし今目覚めたロウジーは明らかに「強者」。

もし戦えば敗北する、そうカシムは確信した。

(面白い!ロウジー2流止まりの冒険者だったはずが楽しませてくれる!)

カシムはロウジーの後を尾行する事にした、シャドーラリアットをしながら。

シャドーラリアットをしながら尾行するカシムに気付かないロウジーは確かに2流だった。

ロウジーは防具屋へ向かうと頑丈だけが取り柄の小手を購入する。

(レイピアを折られ、買い替えかと思えば防具の小手、しかも重いぞあれは!?)

ロウジーが予想外の行動をする事に興奮を隠せないカシム、エア・ラリアットにも気合が入る。

ロウジーは小手を装備すると武器屋は素通りし冒険者ギルドへと向かう。

(やっべロウジー!なんか興奮してきた!!)

カシムの興奮は高まり、エア・ラリアットからエア・ドラゴンスープレックスに変化する。

街の人々は突然ブリッジをするカシムを極力視界に入れないよう努力した。

エア・ラリアットからエアドラゴンスープレックスになっても尾行に気付かないロウジーは2流では無く3流であった。

冒険者ギルドに着いた早々ロウジーはB級北斗の面々と揉め始める。

そして始めるロウジーvs鉄壁テルー。

テルーの喉元に叩きつけられたのは「ラリアット」。

カシムは狂喜するが気づく。

(あれはウェスタン式では無い!!連打を前提としたラリアットだ、言ってみれば一撃必殺のラリアットへの

挑戦、いや革命か!革命ラリアットなのか!)

カシムの優れた直感力とスキル「小六漢字とひらがな」がロウジーのラリアットが革命ラリアットだと見抜く。

(連打行ったーーー!!!!!)

倒れたテルーに放たれるストンピングの嵐、そして「立てコラ」の言葉。

カシムは最高に幸せだった。

(スッゲー!!ロウジースッゲー!!)

キージーに放たれたラリアットとサソリ固めに狂喜したカシムは、3度目のヒナコデスvsロウジーを画策し始める。真のラリアット対決を観たかったからである。




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