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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街
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ロウジー

B級「キャット」のリーダーであるロウジーは、その日3人のパーティメンバーから思いもよらない事を告げられる。

「リーダー、私達冒険者を辞めて普通の女の子に戻ります!」

3人の唐突な宣言にロウジーは動揺する。

「一体どうしたのよ!貴女達!私達はこれからじゃない!」

ロウジーの疑問は当然であった。

B級キャットは女性のみで構成された王国初のB級パーティであり、

その珍しさから貴族からの指名依頼が増えつつある時だったからである。

「リーダー、私達冒険者を辞めて結婚するんです!」

唐突な宣言にロウジーは動揺する。

「一体どうしたのよ!貴女達!私達に殿方と知り合う時間なんて無かったじゃない!」

ロウジーの疑問は当然であった。

B級キャットのメンバーは美人揃いではあったが、B級であるが故に収入等で彼女らと釣り合う独身男性が居なかったのである。

この場合ロウジーの言う殿方とは「収入の良い独身男性」を意味する。

何故私だけを除け者にして3人だけが「殿方」とお付き合い出来たのか、ロウジーは裏切られたと感じた。

しかしロウジーの考えは間違っていた。3人の相手は「殿方」等では無く、屋台の主人、商会の店員、ギルド職員と言った普通の男性市民だったのである。

ロウジーは普通の男性市民と結婚するのであれば「裏切り」では無いと安心したが、今度は何故普通の市民と結婚するのかが理解出来なかった。

しかし説明を聞くと答えは簡単だった。

カミルポーションに空前の好景気に沸いたカミルの街の市民は皆が豊かになり、B級冒険者に引けを取らない収入を得ていたのだ。

結果、自信を持った男性市民達は挙ってキャットの3人を口説き落としにかかる。

そして大勢の男性陣の中で見事に3人のハートを射止める事が出来た男性達と結婚すると言うのだ。

納得したロウジーは祝いの言葉を3人に送り、キャットの解散を宣言した。


一人になったロウジーは何故自分にだけ男性達は声を掛けてくれないのかと怒りを感じた。

結局は裏切りだよメンバー!とも感じた。

実際にはヒナコデスに惨敗した「女王」に誰も近付け無かったのである。

これがもし普通の美人が惨敗していたので有れば、慰める男性陣が居たのかも知れない。

しかしロウジーは縦ロールの高飛車女、誰もがとばっちりを恐れたのである。


パーティが解散、仲間達は結婚、一人だけ取り残されたロウジーは全ての感情をヒナコデスへ向ける。

「全部ヒナコデスとの闘いに僅差で敗れた自分が悪い、次こそはヒナコデスに勝利する」と。

実際にはカミルの好景気もロウジーに男性陣が声を掛けなかったのもヒナコデスに原因があり、

「ヒナコデスに負けた自分」では無く「ヒナコデス」が悪いのだがロウジーがその事に気付く事は無かった。

打倒ヒナコデスに燃えるロウジー、真の女王決定戦が始まろうとしていた。

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