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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街
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カシム5

立て続けにヒナコデスの戦いを観戦する事が出来たカシムはハルバット領へ戻る事にした。

騎士を辞め冒険者になる、そしてあわよくばヒナコデスのパーティに入りその戦いを目撃する。

これがカシムの願いであった。

騎士を辞める事でハルバット卿の庇護から外れ、諍いのあった貴族からの圧力が掛かる事は分かりきっていたが、プロレス信者には関係無い事であった。

ハルバット領への帰路の途中、カシムはオークジェネラルに遭遇する。

本来ならこの地域に居るはずのないモンスターであった。

A級の実力を持つカシムでも勝てるかどうか判断のつかない相手であった。

ヒナコデスに出会う前のカシムであれば戦わず逃げる事を選択するはずの相手であった。

しかしこの時のカシムは違った。

何が彼をそうさせたのか、彼の直感が戦う事を選択させたのか、カシムは抜刀の構えを取り瞳を閉じる。

(今までの俺ではヒナコデスさんの側に立つ資格が無い。ジェネラルを倒せない人間がキングを倒すヒナコデスさんの隣に立てるか!)

カシムは叫ぶ。

「羅苦子孤羅!!」

カシムの「小6漢字」能力の影響を受け怪しく輝き始めるカシムの「刀」。

何処から来たのかも知れないその刀は故郷の文字の念を受け、付喪神であった本来の自身を取り戻す。

次の瞬間オークジェネラルの首は胴体から離れ大地に落ちる。

「この力....なんだ?この刀今までと違った感じがする。まるで神が宿ったような...」

(まーいいや!早く騎士辞めて冒険者なろう。いや〜あの電流爆破凄かったな〜)

帰路への途中試合内容を思い出すカシムは、武道館から帰路へ着く日本のプロレスファンとなんら変わりなかった。


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