有刺鉄線電流爆破時限爆弾装置
ワイバーン、焼け焦げた肉は買取拒否されたよ。
クエスト達成報酬だけだと銀貨50枚なのねー、安いのか高いのかわかんないや。
とりあえずしばらくクエスト行かなくて良い感じだ、本職に戻ろう。
俺は今サボテンをポーション化するプロジェクトにスペシャルアドバイザーとして参加している。
それが俺の本職なのだ!
「ウェックスくん!調子はどうだね!」
俺はプロジェクトリーダーのウェックスに挨拶をする。
コイツは自分の名前をプロジェクト名にする笑える奴だ!しかも「プロジェクトウェックス」って!
もう「あの歌」歌いたくてたまらん!
「ヒナコデスさんポーションは完成しました、しかし誰も効果を疑って使ってくれません」
「ほほう、これはスペシャルアドバイスしちゃうか?しちゃったりしちゃう?
ウェックスくん!揉め事を起こすのだよ!そして怪我した相手を皆の前で回復!売れるよコレは!」
「なるほど!流石スペシャルアドバイザー!素晴らしいアイデアです!!ところでその揉め事はどうやって?」
.....俺は揉め事イヤだ。なんか揉め事おこしそうな奴居ないのかな?
「うーん、何でも頼るのは良くないぞ?ウェックスくん!君なら出来る!」
「....そうですね、なんだか私になら出来そうな気がしてきました!流石スペシャルアドバイザー!」
良いねーウェックスくんは良い!素直だし!俺を尊敬してます感を感じさせるよ。
会議室で一仕事終え、食事処でビールを飲んでいるとラングがやって来た。
「ラングー!アースドラゴン連れてけよー!金貨が欲しいんだよ!服買いたいんだよ!」
ビール飲むと気持ちがストレートに出るね、自分が素直になれた気がする、お代わりしよう。
「あーわかったわかった、考えておくよ」
おっラング行く気になってきたか?
ビールのお代わり飲みつつラングと計画を練っていると、ギルドの扉を大きな音をたて開き、小柄なマッチョが現れた。
「チマイェーランケンってのはどいつだ!」
チマイェーランケン、聞いたことないな〜。
「チマイェーランケン!居ないのか!?」
こんだけ呼んで出てこないなら居ないんだろうねー。
「ヒナコデス、おいヒナコデス」
ラングがなんか呼んでる。
「ん?」
「お前の事だよチマイェーランケン」
「何それ?」
「血塗れのフランケンシュタイナー、略して血塗れフランケン」
カチンときた。
思わずラングに逆水平チョップを喰らわせる。
「おごっ!?」
「人の名前勝手に略してんじゃねー!!」
「テメー余所者の癖に調子に乗ってるらしいじゃねーかコラ!」
はー?ラッコみたいなヒゲ生やして何様だコイツ!?ラッコ様か!?
「何がコラだラッコ!こら!」
「ラッコてなんだ!コアラ!」
このラッコ男、言うに事欠いてコアラだと!?コアラ女ってどう言う意味だ!!許せん!
「テメー!コアラ言ったな!?やるのか!?やる気あんのか!?ちょ表出ろ!」
興奮して表へ出ようとするとウェックス君の部下が来て「良い場所があります」と誘導して来た。
なんか此処で冒険者達は決闘したりするらしい。
しかしコアラ女とは!木にぶら下がる働かない女の事か!?それが俺だと!?
ストレスがー!!!頬の筋肉が痙攣しているのを感じる!
このラッコ男は触りたくもない!
有刺鉄線電流爆破時限爆弾だコレで潰す!
無限リュックから威力はほどほどにと念じつつ有刺鉄線電流爆破時限爆弾装置を取り出す、有刺鉄線は自動的にリングを作成してくれる。
えと時限装置の時間設定を3分にして、あ、3秒にしちゃった。
うそーん。
想像以上の爆発、これヤバいね。もちろん俺も大ダメージ。痛い痛い。
むむ、なんかウェックス君来てポーションの実演販売始めやがった。
裏切ったなウェックス!!
俺はウェックスから新型ポーションを買って回復した。
サボテンポーションと同じ味だった。
自作ので充分だった。




