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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街
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B級「爆撃団」のニター2

「血塗れフランケンってのはどいつだ!!」

冒険者ギルドの扉を勢いよく開けるや否やニターは叫んだ。

周囲の冒険者達は何事かと振り返ったが、発言者がニターと知ると誰もが黙り込んだ。

「血塗れフランケン!居ねーのか!!??」

再び叫ぶニター。

奥の食堂で物音がした、ニターが見るとB級北斗の指定席で少女がラングに張り手をした瞬間だった。

ニターは驚いた、少女の張り手でラングが倒れたからである。

ラングはC級でニターより格下ではあるが、それは「スキル」を持っていない旧種の人間だからであり、単純な「力」だけで言えば、カミルの街でもB級北斗の鉄壁テルーに匹敵すると言われていた。

そのラングを少女が張り倒す光景は目を見開くものがあった。


「お前の事だってヒナコデス」

(アイツがオークキングを!?あり得ない!)

混乱しつつもニターはヒナコデスに言った。

「テメー余所者の癖に調子に乗ってるらしいじゃねーかコラ!」

「何がコラだ!ラッコこら!!」

少女が信じられない罵声を返してくる。

(え!?ラッコって何!?俺ラッコなの???)

同様したニターは思わず返してしまう。

「ラッコってなんだ!?コラ!」

「テメーコアラ言ったな!?やるのか!?やる気あんのか!?ちょ表出ろ!!」

ニターにとっては挨拶代りの軽い挑発のつもりが、想定以上の喰いつきに動揺しつつも、元々は自分の方が格上だと証明する為だったのだから実力行使でも問題ないと割り切り、冒険者達の対戦練習場へと少女を連れて行く。

対戦練習場には回復役の僧侶が常駐しており、多少の怪我であれば回復出来る為、冒険者達は度々争い事を此処で解決していた。

(俺の爆撃は僧侶の回復貰えても2日は寝たきりだが調子に乗った自分を恨みな)

ニターは練習場に立つと少女に言った。

「かかって来い、相手してやる」

次の瞬間ニターは自身の目を疑った。

何も無い空間から少女が銀の紐を取り出し空中へ投げると、銀の紐はニターと少女を囲み繋がったのだ。

「危険です!!お下がりください!!!3秒!」

「え?」

「2秒!1秒!」




ニターが目覚めると、そこはベットの上であった。ニターは2日間寝込んでいたのだった。





爆発の衝撃で瀕死の状態であったニターを救ったのはギルド職員のウェックスであった。

彼は瀕死のニターに自身が開発した新薬を飲ませ、

「これがカミルの冒険者ギルド新商品!!カミルポーションでございます!

これさえあれば瀕死の冒険者も一発回復!!どうですか?この効果!

今なら何と銀貨1枚!銀貨1枚のご提供です!」

と言って人々へ訴えた。

ニターの劇的な回復を目の当たりにした冒険者達は挙ってカミルポーションを買い求めた。


後にウェックスは語る「ニターさんのおかげで軌道に乗せる事が出来ました、

ニターさんには感謝の言葉しかありません」と。






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