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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街
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破壊者

頭が重い。

昨日飲み過ぎてしまった。

うーん途中から記憶が曖昧だな〜。

さてどうするか、服も昨日のままか〜朝風呂可能なのか此処?

そこで俺は気付いてしまった。

折角の可愛いワンピースが熊の毛だらけという事に。

「げっ!」

水色のワンピースにまとわりつく黒毛!茶毛!黒毛!

良く見ると裾の方には謎の植物の種!種!種!

異世界の植物なら種くらい自分で飛ばせよ!

それと熊!抜け毛酷い!お前モンスターだろ!?ビッグベアの名前が泣くぞ!!

あ〜あ〜魔法洗濯の実力はありえーると良いな。

次から戦いはルチャ装備決定しよ。


幸い朝風呂可能!更には異世界洗濯の実力はありえーたお陰でワンピースの汚れは綺麗に落ちた。

支払いをしようとして気付く。所持金が減っている。と言うか金貨無い。どどどどう言う事?

昨日の支払いはビッグベアの金貨で済んだはず。

ハシゴした記憶なんて無いぞ????

とりあえず所持金が少な過ぎる!サボテンの納品代は来月だし狩りに行かねば!


俺は何故所持金が無いのか推理しつつ冒険者ギルドへ向かった。

「赤毛連盟」を学校の図書館から借り、期限1回延長で読み切った俺はシャーロック・ホームズの様な観察力でギルド内を見回す。

いろんな所が焦げていた。食事処のテーブルは破壊されていた。閉ざされていた記憶が蘇る。


「そうか、弁償させられたんだった」

俺は1夜にして酒場の英雄から酒場の破壊者に成り代わっていたのだった。


「よーおつかれ!ヒナコデス!お前火を吐くのはもう辞めとけよ〜」

ラングが気安く話しかけて来やがった、なんかイラつく。

軽く逆水平チョップかましたれ。

「うごっ!?何張り手してくれてんだよ!?」

「張り手では無い...逆水平チョップだ!」

「逆水平チョップー?」

ラングよ、なぜそこで可愛い感じで質問かます、お前ヒゲ大男だろ。しょうがない奴め説明してやるか。

「プロレス流における打撃の基本!それが逆水平チョップだ!」

「殴れば良いじゃんよ」

ラングよ、お前はアホな奴だったのか。

「殴るのは反則だ」

「は!?」

「無論プロレス流を極めれば殴る事も許され、いずれはスーパーマンパンチまで至る事は出来る。

しかし貴様にはまだ早い!!」

「スーパーマンパンチ???てか俺プロレス流とかじゃないぞ??」

....そかプロレス流は俺だけか。

「とにかく!殴るのは反則なのだ!プロレス流においては!.....ただ5秒位なら反則も許される!」

「ヒナコデス言ってる事無茶苦茶だぞ?ウギャ!!!」

イラついたので袈裟斬りチョップ喰らわせてやった。


そうか俺は火を吹いたか...

酒の飲み過ぎはいかんな、金になりそうなクエストを探そう。

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