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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街
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政務官ロビンソン2

「依頼したロージーの結果報告によるとカミルの丘にオークキングの姿は無く、戦いの痕跡があるのみとの事、付近には血痕等も無い為、勝者が敗者を丸呑みしたか、何らかの空間魔法にて敗者を隔離した後その場を立ち去ったと思われるとの事です」


ロビンソンは執務室で秘書官の報告を受け唸る。

前日カミルの丘の封印が解けた可能性があるとの情報を得たロビンソンは、即座にB級「キャット」に情報収集を依頼、その報告が今朝届いたのである。

オークキングの食欲は凄まじい物があるが、「丸呑み」するような事は無い。

常に「食い荒らす」為、その食事の場は凄惨を極めた。

今回の場合オークキングが「丸呑み」も「空間魔法」も行うとは考えられない為、

「何者」かがオークキングを「討伐」し「空間魔法」にてオークキングを回収し「名乗り出ない」。

そう結論付けするのが一番可能性が高いのではと考えるロビンソンであった。


併せて昨夜自宅を訪ねて来た親友クロエの言葉、「おかしな異国人に出会った。ミユの言葉覚えてるよな」

クロエはそれだけを伝えると去っていったのだが、二人の間では「ミユの言葉覚えてるよな」は一種の暗号の様な物であり、彼女の予言に沿っている事を確認出来た時によく言っていた言葉なのである。

ロビンソンが彼女から受け取った予言はカミルの街へ向かう事を示唆していたが、クロエへの予言はより具体的であった。ただし2人共通の予言が「カミルで願いが叶う」だった為、ロビンソンはクロエに、クロエはロビンソンに協力すれば良いと互いに考えていたのである。

そのクロエが受けた予言が「軌道に乗り始めた」と親友が伝えに来た。

つまりクロエはその「おかしな異国人」を援助するからロビンソンも協力を頼むと伝えに来たのだ。


ロビンソンの元にはその異国人が冒険者ギルドで乱闘騒ぎを起こした事や「二刀流のキージー」を倒した事、B級北斗のメンバーが異国人から逃走した際の経緯もギルドからの報告で把握している。


(オークキングもコイツが討伐したのだろうな。)

「ヒナコデス・フランケンシュタイナー。是非とも味方に引き入れたいものだ」

そう呟いたロビンソンの顔は自身の野望が叶う可能性を描き不気味に笑っていた。


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