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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
はじまり
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巨木

あてもなく歩きながらも、スキル「フランケンシュタイナー」について考えざるを得ない。

特に格闘技経験があるわけでもなく、もちろん頭脳明晰などではない俺にとっては唯一の希望であり、

もはやこれにすがるしか無い状況なのだ。


しかし何故「フランケンシュタイナー」なのだと!!せめて「ラリアット」とか連戦出来そうなスキルにしてくれよ!対1人スキルだよ!!囲まれたらどうするよ!?

沸々と湧き上がる怒りとそれを抑えようとする理性がぶつかり合い、結果俺の頬が痙攣。

俺は「あーストレス感じてる、きてますよーストレス!!」と叫びながら歩いた。

俺のストレス解消法である。


ストレス解消した後、冷静に考えてみるとスキルを試さないのはまずいのではと思い始めた。

実際とてもではないが自力で「フランケンシュタイナー」をやる事は出来ないし、スキル発動方法も知らないまま彷徨うのは有り得ないと今更ながら気づいたからだ。


辺りを見回すと下り坂の先に1本の木がある。

この木が俺の対戦相手1号に決定した。


目的地の木に到着、近くに来てみると意外に大きい。樹齢800年!!等と言われるとそのまま信じてしまいそうな巨木。

この巨木に向かい、まずは深呼吸。

(スキル「フランケンシュタイナー」の実験台よろしく!!)

巨木に感謝を心で伝えて精神統一。

「スキルフランケンシュタイナー発動!!」


叫ぶ俺。


発動してくれない「フランケンシュタイナー」


「のーーーー!!!!」


叫ぶ俺。

痙攣する頬。


「あー!!ストレス来てるよ!?ストレス!?」


どうやらスキル発動は叫び声では無いらしい。

周りに人が居なくて良かったと思う事でストレス軽減させる「良かった探し」で事なくを得た俺は、

スキル発動方法を巨木相手に模索始めた。

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