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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
動乱
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王都到着

小高い丘から見下ろす形で王都を見た時本気でびびった!!

すっごいデカイ城壁と此処からでも見えるお城、城もファンタジー感全開でこれ日本にあったら観光客すげーぞってレベル。

つか広いよ城壁で囲ってる範囲が!!熊本城行った時もなんじゃこの広さは!?って思ってたけど、

やっぱファンタジー系の城は日本の城とは広さのレベルが違うなとびびったね。

だがしかし俺はシャーロック・ホームズの「踊る人形」を読破した女、城の作りの違いも理解したね。

つまりアレだ、日本の場合は戦いの後はその土地を統治するから非戦闘員を守る必要がないみたいな。

んでファンタジー世界はモンスターが襲って来るから非戦闘員の居住区まで城壁で囲まないとダメみたいな。うぉ!なんか頭冴えてるぞ!?この勢いで軍師としてのナイスアイデアを思いつこう!

そして皆から「日菜子さんすげー!」と言われよう!

まずは現状再確認、なんかよくわからんけどロウジーはお姫様でこれから後継者争いに行くのは理解している。んでロウジーが王女になったら俺は宮廷軍師にしてくれるそうだ!宮廷軍師ってすっげーカッコいい!

そんな役職聞いたこと無いけど。宮廷に軍師とか居るの?宮廷で戦うのかな?居るんだろうね俺が知らないだけで。まぁ響きが良いから「宮廷軍師に俺はなる!!」ってな具合にロウジーを王女にする事が俺の目標になった。んでリーチ、イッパツ、ツモ、ドラドラの活躍で弱小貴族共を併合して軍勢は8000になったと、

それ聞いた時は丁度満貫8000点な人数なのねって思ったけど。

んで王位争うライバルが名前忘れたけど12000人位兵力持ってて、あー親満かって覚えた。

んでどっち付くかわからん奴らもそれぞれ8000点いや8000人位持ってて一番多い所は16000人と倍満って覚えた。戦力的に劣るロウジーの軍は民衆を味方に付けないとダメなパターンだ。

つまり此処で俺の!日菜子の!知識チートにより!!民衆を味方につけ!「流石日菜子さん!すげー!!」

になって晴れて宮廷軍師になるのである!!

えと、それにはまず知識チートだよな、歴史をおもいだそう。なんかあったっけな〜?つか戦国時代しか知らんし。民衆に歓迎される軍勢か〜.....!!思い出した!!伊達政宗のアレだ!!

「ロビンソン大将!磔に使う十字架を用意してもらえませんか?」

「......軍師ヒナコデスよ、その十字架を何に使うのだ?」

「王都へ入る際にロウジーに担いで入ってもらいます」

「却下だ」

!?ファーッ!??何故!?ホワーイ!?俺の知識チートを何故却下する!?

「ロビンソン大将?何故この軍師の言葉を却下するのですか?」

「....軍師ヒナコデスよ、ロウジー様に十字架を背負わせる意味が私には理解出来ん」

あーなるほどねー、常識に囚われてる人には難しいよねー。

「ロウジーが十字架を背負って街に入ればきっと民衆は大喜びで迎えるでしょう!!」

「....軍師ヒナコデスよ何故そう思う」

何故って、政宗がそれで大人気になって現代でアニメの主人公になったからとしか....ん?

なんで政宗十字架背負ってたんだろ??小田原攻め遅刻した時が白装束で誤魔化したのは覚えてるけど、

十字架の理由忘れてるな〜。

「軍師ヒナコデスよ理由を述べよ」

「......カッコいいから?」

「却下だ」

ムォーーーーー!!!伊達政宗の見せ場が否定されたーーーー!!

次だ、次の知識チートだ!思い出せ俺!!

お?信長のアレいけるかも!!

「ロビンソン大将!ロウジーの服を思いっきりエッチな感じにしましょう!すっごいだらしない感じで!」

「.....軍師ヒナコデスよ、ロウジー様をエッチな服装をさせる意味がわからん」

ウヒ、大将エッチ言いやがった。

「王都に入る際にエロい服で入るロウジー、人々は思うでしょう、なんてエロい王女だと。しかし会議では一転凛々しい服装で登場、人々はそのギャップに萌えるのです!」

「却下だ」

ムォーーーーー!?斉藤道三はこれで仲間なったよ!?

「民衆はロウジー様をエロ姫と思うだけではないか....」

ウヒ、大将エロ姫言いやがった。

「エロ姫人気出ますよ?」

「却下だ」

なんだよー!!軍師の意見全部却下かよー?つか知識チートよ??却下するのおかしくね??

普通「おおそんな発想があったとは!!」ってビビるところよね??

この世界ハードル高いんじゃないの???つかもう知識チートないよ!

あ!思い出した!伊達政宗のヤツもう一個!!

「ロビンソン大将!兵たちの装備を皆黄金のメッキで覆い金で統一しましょう!」

「却下だ」

ムォーーーーー!!理由位聞けよ!!!

「あの理由を説明すると、偉い人があの綺麗な軍団を最前線に出すのはもったいないと...」

「軍師ヒナコデスよ、8000人の装備を加工する間に魔族に攻め滅ぼされるぞ」

「グー」

出たよグーの音。出たけど完全論破された。知識チート完敗だよ。

もういいや、俺だけ心は伊達政宗で王都に行こうっと。

「ちょっと正装に着替えて来ます、先に言ってて下さい」

俺は隊列を離れ林の中へ、勿論俺の正装はルチャ装備!マスクも装着!おお幼稚園の頃を思い出す!

「マジカルーーへんしんーーーーキュアーーー!!」

完璧な変身ヒロインだ!あとはマジカルステッキが欲しいけど持ってないから有刺鉄線バットで代用っと。

俺は変身を終え隊列に戻る、ママチャリのギアを上げれば直ぐに追いつく事が出来る。

街の門が見えて来た、どうやらこのまま街へ進軍出来るらしい。まるでパレードだな。

俺の王都デビューが今から始まる!



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