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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
動乱
120/256

結束

ヒナコデスの意味不明な演説に広場の全員が怒号をあげた。

「ふざけんな!!」「お前ソレ反逆だぞ!!」「帰れ!帰れ!」

人々の怒りは当然であった、ロウジーを中心に団結しようとしていた雰囲気がヒナコデスの言葉でぶち壊しになったからである。怒号が飛び交う中、一人の男が壇上へ向かい歩いていた。

人々はその男に気付くと道を開ける、その男を中心に徐々に怒号が収まっていく。

その男とは魔術師マールンであった。

マールンは壇上に上がると広場の人々に語りかける。

「**********」

声が小さく誰も聞き取る事が出来なかった。ヒナコデスがマールンへマイクを渡す、

するとマールンの言葉が人々の耳元で語るかの様に聞こえてきた。

「フォンフォンフォン」

言葉では無かった。

「皆の者よ、ヒナコデスの思う壺よ。流石は天才軍師ヒナコデス、皆の覚悟を試しおった」

人々は愕然とする、私達は試されていたのかと。

「皆、よく聞くが良い、これから先ワシらは魔王軍と戦うのじゃぞ?

王国の権力争い程度でビクつく様では魔王軍の相手などとても出来はしまい、

皆の覚悟を試したヒナコデスの優しさじゃよ」

人々はマールンの言葉に涙を流し、私達が間違えていたと訴える。

「それと同時にヒナコデスのずる賢さもあるがの、フォンフォンフォン」

人々は疑問に思う、マールンの言うヒナコデスのずる賢さが理解出来なかったからである。

人々は叫ぶ、マールンさん教えて下さいと。

「のう皆の者よ、お主らは軍師ヒナコデスの強さを知っておるはずじゃ。五大貴族?魔王軍?

フォンフォンフォン、笑わせてくれるのう、天才軍師ヒナコデスに勝てる訳が無いのじゃ。

天才軍師ヒナコデスを味方に付けたロウジーは確実に女王となるであろうな〜。

さて早くから女王の味方となった者は出世するじゃろうな〜。

出世するライバルは少ない方が良いじゃろうな〜」

一気に盛り上がる人々、人々は口々にロウジーとマールンの名を叫ぶ。

「皆さん!マガナ商会は既に王国一の商会になりました!資金は有ります!」

マガナ氏が叫ぶ、人々は更に盛り上がる。

「この国をロウジー様の手に取り戻すのです!」

ロビンソン政務官も叫ぶ、人々は拳を突き上げ賛同する。

「皆さん!私に力を!!」

人々は歓声を上げロウジーの支持を表明する。

「元気デスカー!!」

人々はヒナコデスの言葉に再び静まり返ってしまう。

「皆さん!私に力を!!」

人々は歓声を上げロウジーの支持を表明する。

カミルの街がロウジーの直轄地と王国の断り無しに決定した瞬間であった。

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