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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
動乱
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アースドラゴン

「そうだ、冒険に行こう」

思い出したのだ、俺は冒険者だった事を。

等級有ったよなーなんだっけ、C級だっけ?忘れたや。

赤毛連盟のパーティとしてはB級なんだよなー、いやそうじゃなくて冒険者なんだよ俺は!

工場リストラされた以上、冒険するしかないっしょ!今でしょ!

俺は冒険者ギルドへ向かう。

よく考えてみたらパーティメンバーの家知らないから何処居るか知らないのね。

冒険者ギルドへ行くと赤毛連盟の仲間達であるカシムとマシンレディが居た。良かった!

「おーいカシム!冒険行こうぜ!冒険!」

「ああヒナコデスさんお久しぶりです、私達今冒険から帰って来たばかりなので今度また誘って下さい」

ぐへ!?

「え!?なんで!?なんでパーティリーダー無視して冒険してんの??怒るよ??怒るよ??」

「え?ヒナコデスさん昼間から酒飲んでばかりで冒険する気無いのかと」

「ガガガ、ギギギ」

うお!?マシンレディが肩すくめやがった!アメリカの通販番組でやってるっぽい奴やられた!!

屈辱すぎる!!

「....する。...俺も冒険するの!!日菜子も冒険するの!!!」

「ヒナコデスさん、しょうがないですね〜」

おおカシム!乗ってくれた!

「で、どの依頼を受けたいんですか?」

俺の受ける依頼は決まっている!

「ドラゴン!アースドラゴンだ!」

俺の言葉に笑顔のカシム、カシムが俺を外に連れ出す。ん?何で??

「ヒナコデスさん、私の指を見てて下さい、ここから〜ここ。わかりました?」

カシムが街から見える遠くの山脈を指差して言った、全くわからん。

「今指差したのがアースドラゴンの住むと呼ばれる地域です」

おおー結構広い範囲に生息してんのな〜ドラゴンだらけだったりして。

「あの地域に住むアースドラゴンは一体です」

は?

「ヒナコデスさん、アースドラゴンのサイズは確かに大きいですよ?

でも見つからないから素材が高値で売れるんですよ。そんな簡単に見つかる訳無いじゃ無いですか。

馬鹿なんじゃない?」

「ガガガ、ギギギ、あんたバカー?」

はああああ!?コイツら殴る!!殴ってやる!!

レスラーが殴ると言う事がどんなに恐ろしい事か身体に教えてやる!!

俺は右手に力を込め握る。

久しぶりに流れる頭の中のメッセージ。

パンチ来たか!?パンチ来たか!?

青春の握りこぶしを確認、以下のスキルを習得しました。

ムーンサルトプレス

ローリングクレイドル


え?パンチは??

つかムーンサルトプレスなの??

つかローリングクレイドルってダメージあるの?ぐるぐる回るだけよね??

「ガガガ、ギギギ、バカだから止まってる、バカだから」

「ムキー!!!レディ許さん!!喋らない設定もお嬢様設定も何処やったこの馬鹿!

その設定壊れ根性を叩きのめしてやる!」

俺はレディに突進、レディもカウンターでラリアットを狙っている、

だが俺には必殺のゆっくりモードがある、ラリアットを躱しローリングクレイドルを発動!

レディの左足股関節部分を両手で抱き抱え、レディの右足には俺の両足を絡ませてロックする、

そして「マーワーレー!!!!」

回れ回れメリーゴーランド!レディも回る〜♩俺も目が回る〜♩

回れ回れメリーゴーランド!レディも回る〜♩俺も目が回る〜♩

......これダメージあるのか???

「ヒナコデスさん、なんかエロいですよ。子供達が見ています、もうやめて下さい」

俺は黙ってローリングクレイドルを解除し立ち上がった。

マシンレディも黙って立ち上がった、やはりダメージは無いようだ。

だが俺には理解出来た、ローリングクレイドルは精神にダメージを与える危険な技である事を。

技を受けた側も、技を掛けた側も心に傷を受ける恐ろしい技であった事を。



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