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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
はじまり
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「意外にこの世界平和だな」

サイクリングを楽しみつつ俺は一人つぶやいた。

道は無いが緩やかに下っている。

最初に出会ったオークキング以外、よく考えたら生き物を一匹も見ていない。


食べ物、飲み物、移動手段は手に入れた。チートアイテムもある。俺もそこそこ戦えそう。

しかし今一番恐ろしいのが、ここが無人島とか人の居ない世界とかだったりする事だな....。

それただの牢獄だから!

怖いよ無期懲役だよ!

などと考えつつサイクリングをしていた俺は遂に待望の「道」を見つけた。

ここから目測で1km程下り坂を下りきれば道ち横から入れそうだ、おおお馬車が走って行った!!

牢獄じゃない!!馬車の方角へ行けば街があるはず!!

街に着いたらおでん屋だ!!ヒャッホーい!

俺は自転車を加速させた、パンクした。転んだ。

よく見ると石が急に増えている。

マジかよー

体の痛みは大した事が無いのに対し、額からの出血が尋常では無い。

「異世界で」「自転車」で「転んで」「出血死」とか有り得ないぞ!?

出血が多い割に気分が悪い訳でも倒れそうな訳でも無いのはスキルが「プロレスラー」だからか?

それ以前に出血が有り得ない量なのが「プロレスラー」のせいか!?

とりあえず俺は出血を止める手段を考えた。

思い付いたのは「塩」で固めて傷を埋める事。

「ハンペン」も候補にあったがやはり「おでん」は熱いのでやめておく事にした。

塩なら殺菌作用も期待できるし塩ハミガキとか聞いた事ある。

ここは塩一択だな。

俺は「無限リュック」と命名したリュックに手を入れ気合いを込めて叫びながら塩を取り出した。

「普通のしお〜」

俺は塩の塊で額の傷を塞いだ。

そして思い出した。「傷口に塩を塗る」という言葉を。

その言葉の意味は「うぎゃーーーーー!!!!」であった。


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