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異世界フランケンシュタイナー  作者: 雪村宗夫
カミルの街・激闘編
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ヒナコデスとして

ラングが心配だ。

とりあえずスキル「元気デスカー」で何とか命は取り止めたが「元気デスカー」は内部破壊には対応していないみたいだ。

くそ!ウェックスにサボテン使用禁止言われて無ければサボテン食わせるのに!

何かウェックスから「サボテンはカミルポーションのイメージが悪くなるから使うな」と命令されてそれ以来使っていない。

だったらカミルポーション何個か寄越せと言ったら「感謝祭が終わるまでダメだ!」って、

そんなワガママ言うからラングが苦しんでるんじゃないか!

「ヒナコデス、もう大丈夫だ、内部破壊も修復されてきた...流石ヒナコデスだな。

だがスマン、失った体力を取り戻すのに数日は掛かると思う...本当にすまない」

グオ!なんて良い奴だラング!瀕死だったのに俺を気遣ってる感ありありだ!

そうだ!ラングの失った体力を俺が取り戻してやろう!

「ラング!安心しろ!今からおまえにとびっきりのスタミナ料理を食べさせてやる!」

「えっ!?いやいや!!気にするなヒナコデス!!」

「ラング!任せとけ!!」

俺は気絶している「ムカつき黒い三人組」を放置してラングを連れ出す。

目指すはあの場所だ!!

しばらく歩くとラングが何か言ってきた。

「ヒナコデス、何か臭うんだが」

あー判る判る、確かに臭うね豚骨煮込む独特の香り。

トンコツラーメン店の横の路地とか臭うよねー、特に開店前。

でも逆に好きになるとあの匂い嗅ぐと食べたくなるんだよねー。

「気にするな!」

ラーメンハウスが近づくにつれトンコツ臭が強くなる。

よくぞ豚無しにトンコツスープを再現したと我ながら感動するよ。

「ヒナコデス!ちょ!やばい!臭い!!臭いって!」

なるほど、東北の人達も初めてトンコツラーメン店に近づくとこうなるのかな?

逆に俺が札幌とか行って味噌ラーメン店の横に行ったら味噌臭い!って言うのかな?

「まー落ち着け、入るぞ、おーい誰かいるか?三剣士?」

返事が無い、留守のようだ。

厨房へ行くと鍋にはまだスープがのこっていた。ラッキー。

「ヒナコデス!鍋!鍋!アレなに!?」

ああ、鍋から豚骨見えてるな〜、確かにちょいグロい。

「あれスープの出汁に使ってるオークキングね」

「オークキング!!???」

オークジェネラルが一体銀貨20枚だっけかな〜、高いっちゃー高いよ20万だから。

でも豚骨ラーメンを作ろうとして豚を手に入れようとしたら豚さんの高い事高い事、金貨で払えだってよ。

この世界弱肉強食で弱者の豚なんて超レア扱いよ。

そんな100万以上の金を豚骨ラーメンにかけられん!って思った時に思い出したのがオークキング。

よくよく考えてみたらオークって豚のモンスターだろ?見た目は鬼だったけど。

まー豚だろって事で手首を袈裟斬りチョップで切断して煮込んでやったのがこれだ。

「なっ!?オークキングなんて何喰って育ったか判んないんだぞ!?下手したら....」

「まーまー出汁として使ってるだけだから!具材はおでんから流用だし、

なんとおでん汁で煮込んでるから鰹節の風味が隠し味になってるんだぜ!?」

あれ?小指と中指が無い、あーラーメン三剣士喰いやがった。出汁の素が減るじゃんよ。

「んじゃ5秒待て、粉落とし喰わせてやる」

沸騰させたお湯に乾燥パスタを潜らせる。

将来的にはちゃんとしたラーメンにしたいが今はパスタで精一杯。

「待て!!!お前パスタそれ茹でてないぞ!!棒じゃねーかそれ!!!」

「粉落としだからね」

「だからねじゃねーよ!!!」

うるさいなぁー、でもラング元気出てきたな!良いぞ!

「元気デスカー!!」

「元気だよ!!」

おお回復した!後はラーメンを喰わせるだけだ!特製オークキングラーメンを!

「ハイ!召し上がれ!」

俺の渾身の笑顔にラングも笑顔だ。

「コレを俺に?」

嬉しいかラング!さぁ早く食え!!

「ヒナコデス、まずはお前食べてみてくれ」

何言ってんだコイツ、お前の為に作ったのに。

「ラング、俺はカタ派なんだ粉落としは食べないんだ、早く食べてくれ!さぁ早く!」

俺は人に料理を出して食べてもらうのが大好きだ。

自分で自分の料理を食べるとあまり美味しいと感じ無いのは不思議だ。

自分で料理して美味しいと感じるのは炭で焼いた焼肉と炭で焼いた牡蠣くらいだ。

フライパンや鍋を使うと美味しいとは思えないのが不思議だ。

「何を遠慮している!麺が伸びてしまうぞ?粉落としじゃ無くなるじゃないか!」

俺はバリバリと音を立てラーメンを食べるラングを見る事でやっと安心する事が出来た。

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