表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
117/160

『番外編その28!』

『よいやみのまおーも、だんじょんこうゃく、してみたっ!』



宵闇「深淵の謎、それは女神の贈り物」


宵闇「我らは求め、飛び立った」


宵闇「彷徨い続ける心の水––––」


魔王「早く行きなさい」


宵闇「Yes,your highness」





『モンスター』



モンスターが あらわれた! ▼


ヨッホイ「なんだぁ、また来たのかぁ?」


宵闇「青いな、モンスター」


ヨッホイ「いや、俺ゴブリンだから緑だけど」


宵闇「そう、俺たちはモンスターだ……」


ヨッホイ「いや、お前は人間だろう」


宵闇「人は心に怪物モンスターを飼っている。内なる衝動、それは––––」


ヨッホイ「もう、行っていいぞ」




『プレゼント』


リリィ(あっ……来た! 今度こそっ)


リリィ「あ……あの、カ、カズキさんっ」


宵闇「否、我はカズキではない」


リリィ「えっ、えっ?」


宵闇「我は宵闇の魔王だ」


リリィ(ど、とうしよ〜! カズキさんがおかしくなっちゃってるよぉ〜!)


リリィ(……………………逃げよう)


リリィは にげだした! ▼


宵闇「オーダー、無限アンリミテッド時間タイムワークス


しかし、まわりこまれてしまった! ▼


リリィ「な、なんで!? うそっ!?」


宵闇「其方に、漆黒の甘美をやろう」


リリィは チョコレートをてにいれた! ▼


リリィ「…………へっ?」


宵闇「白を汚す、漆黒のとばりに注意せよ」


略(食べたら歯を磨けよ)




『無敵』



マリア「来ましたわね!」


宵闇「約束のない明日で在ろうと、君の立つ場所に必ず舞い戻ろう」


マリア(あっ、宵闇の魔王ですわ)


宵闇「我の先行、来たれ、我が最強の切り札」


マリア(あっ、このパターン)


宵闇「ま〜ちゃん降臨、我の勝ちだ」


マリア「勝てるわけありませんわ!」








『エクストラバトル』



 す〜ちゃんはぴょん、ぴょんと跳ねながら宵闇の魔王との間合いを測っていた。

 普段なら勢い良く飛び込む彼女だが、相手の得体の知れないパワーを感じたため、慎重な行動を取っているよであった。

 対して宵闇の魔王。まだ、武器の『iBou』さえ抜いておらず、余裕の表情で空を見上げる。

 しかし、ここはトイレだ。


「アニキ! 覚悟!」


 素早い出だしで、す〜ちゃんは宵闇の魔王に飛び込む。宵闇の魔王には魔法攻撃が一切通用しないため、勢い良く体当たりを仕掛ける。

 目にも止まらない速さで突進するす〜ちゃん。

 あと少しで頭の先が触れようかというところで、宵闇の魔王は突然姿を消した。


「あれっ? あれあれ〜! なんでですかっ!?」


 渾身の体当たりが外れてしまったす〜ちゃん。

 上を見上げると、赤い魔眼がその存在を表すかの様に輝く。

 す〜ちゃんは瞬時に頭上からの斬撃を察知し、後方に飛んだ。

 宵闇の魔王の振り下ろしたiBouはトイレのタイルを割り、そのまま下の階まで貫通してしまった。

 宵闇の魔王はそのまま下の階に飛び込む。それを見て、す〜ちゃんもそれに続いた。

 下の階は少し大きめの広間となっており、戦闘を行うには十分な広さがある。

 間合いを取る宵闇の魔王と、す〜ちゃん。今度は宵闇の魔王が先に動いた。


「行くぞ、THE アポカリプス!」


す〜ちゃんに 65235492586のダメージ! ▼


「やりますね! アニキ!」


 宵闇の魔王の渾身の一撃。目にも止まらない速さで繰り出した斬撃。しかし、その全てをクリーンヒットさせてもす〜ちゃんの莫大なるHPは1/10も減っていなかった。

 それでも、余裕な表情を見せながらゆったりと歩みよる宵闇の魔王。す〜ちゃんもジリジリと宵闇の魔王との距離を詰める。

 しかし、宵闇の魔王の目の前に突然、"彼女"が現れる。


まおうがあらわれた! ▼


 突然魔王様が移動魔法で現れ、宵闇の魔王にお説教を始めた。


「ねぇ、城は壊しちゃダメって言ったわよね」


「……………………謝罪」


 辺りは宵闇の魔王の連撃により、城の景観を失い、廃墟の様になってしまっていた。

 魔王様は溜息をつく。


「減給ね」


「……………………謝罪」


「わたしに勝ったら、勘弁してあげてもいいわよ?」


「拒否する」


「あら、流石の宵闇の魔王様もわたしには勝てないのかしら?」


「我が使命は女神の守護」


「えっ…………女神?」


「……語り過ぎたな、宵闇の加護があらんことを」


 そう言い残し立ち去る宵闇の魔王。しかし、魔王様がそれを呼び止める。


「待ちなさい」


「なんだ」


「あなたの部屋は、瓦礫の下よ」


「………………」


 俺は停止ボタンをそっと押し、タブレットPCの電源を落とした。

 なぜ俺の部屋が跡形もなく消え去っているのか魔王様に尋ねたところ、この動画を見せられた。なるほどなぁ、そういう事だったのか……。


「って、ばか! 俺のばか––––––––––––!!」


 その後、魔王様が一瞬で城と俺の部屋を元通りに復元してくれた。しばらくは、他の社員から白い目で見られそうである。



おわりデス!




〜登場人物〜


【宵闇の魔王】


圧倒的な戦闘力と、クールな言葉の数々で、子供からご年配の方にまで、大人気の宵闇の魔王。常にチョコレートを携帯しているらしい。

「THE アポカリプス」は名前だけやたらとカッコいいオリジナル技。威力がやたらと高かったのは、本人の技量。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ