錬金術について
目を開いたら辺り一面の草原だった。
こんな現代ではなかなか見れないような光景を見ていると、異世界にきた実感がわく。
「あっそうだ!ついてきてるか?」
『はい』
よかった。
これで来てなかったら才能を消した意味がないからな。
俺の才能どうなったんだろ
『ならステータスと唱えてください。』
「ああわかった。・・・ステータス!」
名前 レン
性別 男
年齢 16
レベル 1
種族 ドワーフ
HP 15/15
MP 500/500
筋力 10
防御 8
魔攻 12
魔防 17
敏捷 10
精神 7
ユニークスキル
《錬金術の極み》《鑑定の魔眼》
ドワーフだと・・・
ま、まあ逆に考えるんだ・・・ドワーフでもいいさと・・・
それにドワーフだとショタ好きのお姉さんがつれるかも知れないし・・・
あと錬金術か
でも錬金術ってどうやるんだ?
それに鑑定の魔眼って?
『鑑定の魔眼で調べてみては?』
そうだな
『《錬金術の極み》
錬金術に関するスキルを全て使えるようになる』
錬金術の極みスゲー
でも錬金術についてわからないから使えるとしても使い方がわからない
『まず街に行くしかないですね。』
「そうだな。」
『あとわざわざ喋らなくても考えるだけで聞こえますよ?」
危ない、街に着く前に聞いておいてよかった・・・
街で一人でぶつぶつ話してたら完全に危ない人だった。
ところで街はどこにあるんだ?
『えっ・・・気づいてなかったんですか?』
ん?
『振り返って見てください』
くるっ・・・あ
『ここは街の門のすぐ前ですよ?』
いやぁーーー
恥ずかしいヤバい穴があったら入りたい・・・
あれっ門番が近づいて来た
「おいどうした。何かあったのか」
「いや、何でもない。街に入りたいんだが」
「それなら身分を証明するものは持っているか?」
「いや、魔物に襲われて落としてしまったんだがその時に落としてしまったらしい」
「そうか・・・それは気の毒だったな。金はあるのか?」
「いや、金も落としたらしい」
「そうか・・・少しの間俺の家に泊まるか?」
「いいのか?」
「ああもう俺も帰るところだからな」
「ありがとう」
門番の家に来てしまった。
凄い急展開だが助かるな。
「まぁなにもないが入ってくれ。」
「お邪魔しまーす」
リビングへ行くとなんか凄い美人がいた。
「ああ、こいつは俺の奥さんだ」
うそ・・・だろ・・・
「あら、あなたのお知り合いですか?」
「ああ。レンっつうらしい。しばらく家で預かることになったから」
「こんなに小さい子がねぇ」
小さい子?
ああそういえば俺は今ドワーフだったな。
「あの小さいのはドワーフだからですけど」
「えっ人族じゃなかったのか?」
「ああ十六歳だ。」
「そうだったのか。まぁ気にせず泊まってけ」
「ありがとう」
「さぁ晩御飯にしましょう」
「どうだった?レン君私の料理は?」
「とても美味しかったです!!」
「ありがとう」
「なぁレン明日はどうすんだ?」
「冒険者になろうと思っているがその前に図書館に行きたいと思っている」
「そうか、まぁ頑張れよ」
「ああ」
使われてない部屋を俺の部屋として使っていいらしい。
いい人だったな・・・
『そうですね。ところで明日の予定の図書館というのは?』
ああそれは、錬金術について調べようと思ってな。
『なるほど・・・では明日にそなえてもう寝ましょうか」
ああ、おやすみ
『おやすみなさい』
今、俺は図書館に来ている。
「あの・・・錬金術についての本はどこにありますか?」
「錬金術ですか?」
あれ・・・なんか胡散臭そうに見られてる
「あちらに有りますが」
「どうも」
どれどれ
錬金術の歴史
錬金術は500年前、錬金王タカシ・カツラギという者によってつくられた技術です。
錬金王は錬金術の方法を秘匿していたらしく、詳しい方法がわかっていません。
今いる錬金術の殆んどが錬金術の名を騙った詐欺師です。
錬金王の錬金術を見たことがある者からの証言から大雑把な錬金術の方法を記します。
まず、分解、これは魔方陣とその魔方陣にリンクし分解して作りたい物質種類分魔方陣の用意をします。
最初の魔方陣に分解したい物を置き魔力を流す。すると、リンクさせた魔方陣に分解された物質がでてきます。
次に作成、こちらは材料になる物質分の魔方陣を用意し、完成形をイメージし、魔力を流すと完成した物質が魔方陣に現れます。
最後に、錬金王は必要なのはイメージだという言葉を残しています。
なるほど・・・大事そうなのはこれくらいか・・・
それにしてもイメージかたぶん原子論のことだろうな・・・
そうだ!あれを作ろう!
あれってなんでしょうね。