異世界転移
俺、組成錬。16歳。今異世界に居ます。
その日俺は高校の帰り道を歩いていた。
何故かいつもは気にならないような薄暗い路地が妙に気になってしまったんだ。
少し覗いて見ることにして歩いていくと何故か、一面真っ白な空間に立っていた。
ふと奥の方を見ていると、何かウインドウのようなものが浮いていた。
『異世界に転移する事を許可しますか?』
異世界転移?
よくネット小説とかで見るあれか?
冗談だろ?
だがまぁ異世界へ本当に行けると言うならばいってみたいな。
えっと・・・
はいっと
『種族や才能を決めます。』
そんな声がするとウインドウに無数の選択肢が出てきた。
ほぅいろいろな種族があるな。
『吸血鬼』に『エルフ』 『人族』 『獣人』 『竜族』
『ドワーフ』
『吸血鬼』
魔力が高く不死性も高く、年もとらない
しかし太陽の下を歩けない
『エルフ』
魔力が高く、魔力の使い方が上手い
身体能力は低いことが多い
顔が整っていることが多く寿命が長い
排他的な種族
寿命は1000年ほど
『獣人』
魔法が使えないが妖術という特殊な術を使う
身体能力が高い
寿命は80年ほど
『魔族』
魔力が高く身体能力も高い
魔族の中にも種族があり、『吸血鬼』や『鬼族』等たくさんの種族がある
他に種族に忌避されている
寿命は100年ほど
『人族』
魔力や身体能力は他の種族と比べ平均的
最も人口が多い
寿命は80年ほど
『竜族』
魔力、身体能力共に高く、竜化ができる
竜族を信仰している国もある
寿命は3000年ほど
『ドワーフ』
鍛冶等の生産活動が得意
地下に国があり、謎が多いが地上に出回るドワーフの作品は高値がつく
成長しきっても体が小さく子供にしか見えない
寿命は300年ほど
吸血鬼はデメリットが多そうだしドワーフは論外だ。
戦闘力が高そうな竜族に決まりだな!
次は才能を決めるか・・・
これもいろいろあるな
『魔法の極み』は魔力の多い竜族にぴったりだけど・・・
あっ『限界突破』がある!
これにするか
『決まりましたか?』
えっしゃべった?
『私は質問などに答えられるようにある程度の知能は与えられています。』
「じゃあ質問だけどもし異世界転移したらこっちの世界で俺はどういう扱いになるの?」
『最初からいなかったことになります。』
それなら安心だな!さすがに家族に失踪したと思われるのは避けたいからな。
『では、本当に異世界転移しますか?』
「ああ。そうだ。お前はこのあとどうなるんだ」
『どうとは?』
「異世界へ人を転移させるのがお前の役割なんだろ?じゃあそれが終わったらどうなるんだ?」
『おそらく廃棄されると思いますが』
「なっ、!それでいいのか?お前にも知能があるってことはある程度は人格はあるんだろ?!』
『はい。少し怖いですが道具として生まれた以上役割は全うします。」
「そういうものなのか?」
『はい』
・・・これでいいのか?・・・いや
「なあ。」
『なんでしょう?』
「お前も来いよ」
『!!・・・どういう事ですか?』
「お前もどうにかして一緒に来れないのか?」
『一つだけ方法が有ります。今私はあなたに才能を与えるため、あなたの脳に直接リンクしています。なのであなたの脳に私の人格データを送り込めば・・・』
「じゃあそうしてくれ。」
『しかし私の人格データを送るにはあなたの脳に負担がかかりすぎます!』
「なら書き込んだ才能を消してくれ。開きデータが増えればいいんだろ?」
『しかしそんなことをしたらあなたの種族と才能は完全ランダムになりますよ!あなたがやりたかった無双も出来なくなるかもしれないんですよ!!』
「可能性は零じゃ無いだろ?適当に当たった才能で頑張るさ」
『・・・っ!・・・ありがとうございます・・・』
「よし!行くか!」
『・・・はいっ!!』
待ってろ!俺の異世界ライフ!!