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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
第三週【 異変 】
43/156

異変1 車内

    廃校舎 

     で 

 【椅子取りゲーム】 

     を 

   した日から

 

 

 

    三週間後 


 

 

  犠牲者 三人目

 

 椅子取りゲームをした日から、三週間が経った。

 

 一〇月に結婚を控えていた彼女と共に飛行機事故で亡くなったT男。

 

 音信不通になっていた杏菜は、自殺未遂で病院に入院中。

 

 二週間振りに再会したO子は、乗っていたバスと大型トラックが衝突事故を起こし死亡。

 

 飛行機の乗客とバスの乗客の中に生存者は一人も居ない。

 

 唯一の生存者、大型トラックの運転手は一命は取り止めたものの、とても話せる状態では無いらしく━━。

 

 どうして、こんな事故が起こるの?

 

 これは偶然?

 

 それとも呪い?

 

 若しくは祟り?

 

 ……鬼や妖怪の仕業?

 

 誰か良くない霊に憑かれてるとか?

 

 ……外国じゃあるまいし、悪魔,死神の仕業,妖精の悪戯じゃないよね?


 

克慈

「惠美、行くよ」


 

 克慈に呼ばれて急いで家を出る。


 

克慈

「ほら、乗って」


 

 車の助手席に慌てて乗り込む。


 

惠美

「ごめ〜ん! 寝過ごしちゃった」


 

 克慈は無言で車を発進させる。

 

 私は調理師の免許を持っているものの、料理関係の職には就かなかった。

 

 ホテルやレストラン等の飲食店に勤めたい訳でも無く、国内や外国で調理の修業をしたかった訳でも無く、自分の店を持ちたい訳でも無かった。

 

 目的の無い私は、初めから調理の道に進む気が無かった。

 

 資格を活かせた職業に就いてさえいたら、母からも煩く言われる事も無かったろうな……。

 

 得られた資格を活かさない私は『勿体無い,宝の持ち腐れ』と言われる。

 

 その通りだと私も思う。

 

 思うだけね。

 

 高校を卒業してから、調理師以外の就職先を探していた私は、克慈の紹介で就職する事が出来た。

 

 職場は克慈と同じだから、行き帰りは克慈が車に乗せてくれる。

 

 克慈には感謝している。

 

 どんなに感謝してもし足りないくらいだよね。

 

 兄代わりで運転手をしてくれて、仕事先も紹介してくれて、話し相手や相談相手になってくれている克慈には足を向けて寝れないね。

 

 本当だったら、押し掛け女房みいに(?)エプロン持参で克慈の手伝いとか進んですべきなんだろうけど……。

 

 お礼の気持ちとして手作り弁当くらいは母に代わって私が作った方がいいのかも知れない。

 

 車では四〇分くらいで職場に到着する。

 

 克慈と私は同じ会社だけど、部署は違うんだ。

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