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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
序週【 提案 】
4/156

♥ 提案 4 / 逹木 季喜

 

 よしともいわく、ときよしとは幼稚園からの幼馴染みらしい。


 私はよしともときよしと同じ高校の同級生だったの。


 ときよしとは面識はあっても、よしともみたいには親しくなかったんだよね。


 誠に勝手ながら、元クラスメートのよしみときよしあだで呼んでいる。


 “ トッキー ” は私が考えたあだなんだよ。


 ときよしあだに対して「 なにそれ、犬みたいじゃん! 」って、しそうに笑ってくれたっけ。


 よしともはカードゲームが大好きで、同類の仲間も多いらしく、小学生低学年の頃からいくつものカードゲームの大会に出場しまくっているみたい。


 “ みたい ” って言うのは、 “ 勿論、現在でも ” って意味だよ。


 そのカードゲームの大会先で出会って知り合った類友が全国各地にいるらしい。


 ときよしがカードゲームを好きなのを知っているのは、よしともと私だけだった。


 ときよしも自分から言う派じゃないから、周りにはきょくりょく知られたくなかったみたいで、高校にはカード類を持参してなかったみたいだし、よしともに教えてもらうまでは、私も知らなかったもん。


 現在は弟妹きょうだいや近所の子供達にもカードゲームの楽しさや遊び方、ルールを教えてあげたり、一緒にカードゲームの大会へ連れて行ってあげたりもしているらしい。


 子供が好きなのか、カードゲーム好きを増やす為なのかは分からないけれど、ときよしちゃく(ちゃく)とカードゲーム愛好信者を増やしている模様……。


 私はと言うと、カードゲームのルールとかカードに書かれているカードの効果とか説明とかを今更覚える気はさら(さら)ないけど、「 いいな〜。好きだな〜 」って思うイラストがあるから、カードのイラストを見るのは好きなんだ。


 買い集めるとキリがないから買わないけれど、ときよしに会えた時は、今でもカードを見せてもらっていたりする。


 ときよしは色んなカードゲームのカードを持ってるから見せてもらうのが楽しみだったりするの。


 今日きょうだって、たっぷりとカードのイラストを見せてもらったしね♪♪



蓉子

ときよし君が参加するなら私も参加しようかな。

  ──ううん、参加する! 」



 ようときよしが好きなんだっちゃ。


 ときよしの趣味を知ったらようはどう思うんだろう?


 ようもオタじょだから、もしかしたら気が合うかも知れない……かな?


 そんなようが密かに想いを寄せているときよしは、どうやらを好きらしくて……。


 今のときよしの様子はと言うと──、に腕を絡まれているかつしげを睨んでる、睨んでる。


 恋愛ってのは思うようには行かないんだね……。



惠美

「{ トッキーさ、かっちゃんを凄い見てるよね?

   から見てもぢからが半端ないもん }」


善朋

「{ あんじょうの胸を見てるんじゃないかな?

   彼奴あいつ、胸とか太股とか好きだし…… }」


惠美

「{ えぇ〜、胸とか恥ずいね。

   トッキーってば、むっちり系が好きなの?

   小柄なの太股には期待は出来なさそうだけど……。

   やっぱり(?)トッキーも大きい胸の方がいいのかな? }」


善朋

「{ う〜ん……パフパフが出来るぐらいの胸が好きとか──って、ちゃん?!

   「 ときよしを好き 」とか言わないよね!?

   さんがるのに駄目だよ!! }」


惠美

「 えっ? まっさかぁ〜!

  ないよ、ないない!

  いきなり変な事、言わないでよ〜! 」



 またまたよしともに本気で心配されてしまったよ……。



善朋

「 そっか。

  それならいいんだ。

  安心した。

 ( ……ちゃんは、普段は大人しくて、友達以外には自分から話し掛けたりしない子だからなぁ。

   なにを考えてるのか分からない時があるから、ちゃんが冗談のつもりで言った冗談も、時と場合によっては冗談に聞こえない時があるんだよなぁ。

   たま此方こっちに好意があるのか──って勘違いしそうになる時もあるし……(////)

   それをに受けるとさんが恐いし……。

   ちゃんは無自覚みたいだけど……。

   堪らないよなぁ… )」


惠美

「 それよりさ、ともちゃん。

 { ようの胸なら余裕でパフパフが出来そうじゃない?

   トッキー的にはありなんじゃないの? }」


善朋

「{ いやぁ……それはどうかな〜?

   彼奴あいつの好みに関しては、いまいち分からないんだよなぁ}」


惠美

「 ほぇ?

  そうなの?

  幼馴染みで友達なのに?? 」


善朋

ときよしとは趣味の話はしても、女性がうん(ぬん)の話はあんまりしないんだよ。

  彼奴あいつは女性よりもカードなんだよなぁ。

  カードゲームの会社に入社さてからは、ほんにカードの話しかしないんだ。

  カードが恋人と言ってもいいぐらいだよ 」


惠美

「 そっかぁ。

  『 希望していた会社に入社が出来た~ 』って喜んでたもんね。

  毎日が充実してそうだよね、トッキー…… 」


善朋

「 充実し過ぎるぐらいだと思うよ。

  今は新しいガードゲームを企画してるみたいでさ、ときよしはルールを考えて決める部署に配属されるんだってさ。

  ときよしが羨ましいよ…… 」


惠美

「 え〜〜〜、ともちゃんだって、レストランの厨房に就職してるじゃない。

  将来は独立して自分のお店を出すんでしょ? 」


善朋

「 まぁ、そうなんだけどさ……(////)」


惠美

「 充実してるんじゃないの?

  私はともちゃんが作ってくれる手料理、大好きだよ♥ 」


善朋

ちゃんっ(////)

 ( ──っ、ほら、そんな笑顔で、そう言う事をサラッと言っちゃう所だよ(////) )

  ──って、こんな話をしてたらさんに睨まれないかな? 」


惠美

「 大丈夫だよ。

  かっちゃんはのお胸様に夢中なんだからさ! 」


善朋

「 …………うん。

  だと、いいんだけどね…… 」

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