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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
序週【 提案 】
3/156

♥ 提案 3 / 嵩橋 善朋

 

ちゃん、家までは送れないけど、最寄り駅までなら送って行こうか? 」



 がたい言葉を掛けてくれたのは、私と共通の趣味友達(趣味友)よしとも


 友達の少ない私のプライベートで親しい唯一の異性友達で、貴重な存在なんだよね。


 私に関しては趣味と言えるほどではないかも知れないけど、よしともは私以上に好きものなの。


 雑誌,漫画,グッズ,フィギュア,ゲーム,CD,DVD…など(など)を集めるくらい、特撮モノを愛し過ぎちゃってるんだ。


 私が特撮モノを好きになったのは、兄の影響が大きいと思うんだよね。


 兄もよしともと同様に、ウルトラマンシリーズ,スーパー戦隊シリーズ,メタルヒーローシリーズ,仮面ライダーシリーズ,怪獣シリーズ…など(など)の特撮モノが好きだった。


 だ私が小さかった頃、しょっちゅう兄のうしろにくっついて、兄の横に座っては、一緒に特撮モノのTVを夢中で見ていた。


 兄の横はだって、私の特等席だったんだ。


 …………そう、彼奴あいつる迄はね──。


 彼奴あいつの事は、どぅでもぇぇよね?


 思い出したくもない奴だから!!!!


 話を戻そう────。


 高校を卒業しても、私ときたら特撮モノから卒業する事は、なかなか出来なくて……、今でも録画をしてあとから見たり、時間があればTVで見たりしている。


 よしともが特撮モノを好きだと知ったのは、高校2年生の夏休みだったな〜。


 かっちゃんに付き添って貰って、一緒に≪ 特攻戦隊ガンダマン ≫の映画を観に行った時にモ◯ラ映画館でバッタリ会っちゃったんだ。


 よしともとは、それ以来の仲なのだ。


 女子で特撮モノが好きなんて、クラスメートに知られたら確実に笑い者かいじめのターゲットにされていたんじゃないかと思うんだ……。


 よしともも学校内では、特撮モノ好きだと知られないように振る舞っていたし、御互いに軽い挨拶くらいで済ませて、接点が無いようにしていたっけ。


 …………懐かしいなぁ。



惠美

「 ありがと〜、ともちゃん♪

  ……でもねぇ、最寄り駅から自宅までは、バスで50分くらい掛かるんだよね……。

  最寄り駅に着けた頃にはバスも走ってないから、駅で野宿をする事になっちゃうんだよ〜。

  ……声を掛けてくれたのに御免ね 」


善朋

「 あ〜……そっか。

  最寄からバスに乗らないと帰れないんだっけか。

  確か、バス停から自宅までは徒歩……だっけ? 」


惠美

「 ううん、自転車で10分だよ。

  徒歩だと25分くらい掛かるの。

  バス停に設置されてる自転車置場は屋根が無いから、雨や雪が降ると自転車がベトベトに濡れちゃうんだよね。

  いい加減、屋根を取り付けてほしいよ! 」


善朋

「 切実な願いだね。

  う〜ん……そうなると、僕の家に──ってわけにもいかないしな…… 」


蓉子

「 ねぇ、よしとも君はに興味は無いの? 」


惠美

ようったら〜。

  男の人がみんなを好きになるわけじゃないよ? 」


善朋

「 相手にされたとしても、僕は断るよ 」


蓉子

「 どうしてなの?

  よしとも君 」


善朋

「 そんなの、別にいいだろ?

  好みじゃ無いだけだし。

  それ以外に理由がいるの? 」



 ように対してよしともの口調がキツい。


 よしともきらいだから、ようの質問にカチンとたのかな?


 …………これは話題を変えた方がいいよね?



惠美

「 ねぇ、ともちゃんも椅子取りゲームしてくの? 」


善朋

「 勿論、帰りたいよ。

  けどなぁ……ときよしが参加する気まん(まん)なんだ。

  だからさ、僕も参加するしかないんだよ…… 」


惠美

「 あぁ、そっか。

  ともちゃんはトッキーとてたんだもんね。

  帰りも送って行かなきゃ、だもんね〜 」


善朋

「 まぁね、仕方無いって諦めるしかないよな…… 」


惠美

ともちゃんの気持ち分かるぅ〜!

  私もぐにだって帰りたいもん!! 」


蓉子

かつしげさんから離す事が出来たらいいのにね。

  かつしげさんはの彼氏なのにったら、見せ付けるように腕を組んだりして!!

  は彼女なんだから、遠慮しないでにビシッと言ってあげたら? 」



 ようは胸の下で腕組みをして、溜め息混じりに言ってくれる。


 くぅぅっはぁぁぁああああっーーーーーーーーーー!!!!


 ようさんの大きなお胸たんがタユンと揺れるよぅ……。


 うっ、羨ましくなんか…………ないんだからねっ!!!!



惠美

よう、それはいいから。

  かっちゃんは大人だし、わきまえてると思うから…… 」


蓉子

………… 」


惠美

「 もう、ようってば〜心配のし過ぎだよ〜。

  それにかっちゃんと私は、ようが思っているような関係じゃ── 」


善朋

ちゃん!

  ちょっと此方こっちて!」


惠美

「 えっ?

  ともちゃん?? 」



 突然、よしともに手首を掴まれて、引っ張られた。



惠美

ともちゃん、どうしたの? 」


善朋

「{ …………とみかやは知らないんだろ?

   ちゃんとさんが付き合っていないって事をさ。

   言わない方がいいんじゃないかって思ってさ }」


惠美

「 …………ともちゃん 」



 よしともは唯一、かつしげと私が付き合っていない事を知っているから、心配してくれたみたい。


 なんて優しい友達なのぉ!

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