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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
  【 廃校舎 】
10/156

♥ 廃校舎 3 / 再会

 

 戸を開けて入ってたのは、私の知らない男女の5人組。

 

 あっ、違った。

 

 1人だけ知ってる……と言うか顔見知りの人がたよ。

 

 その人物とは──、ようの元彼です。

 

 をお持ち帰りしたつもりが、実はお持ち帰りされていたようの元彼です。

 

 なんか、前見た時と雰囲気が変わってないか?

 

 ……格好の所為かも知れない。


 

惠美

「 お久し振りです、としさん。

  イメチェンしました? 」

 

舜也

「 え?

  あ〜っと……ごめん。

  きみ、誰だっけ? 」


 

 にゃろめ〜、覚えてねぇのかよっ!


 

惠美

「 忘れちゃったんですか?

  ようの友達のです。

  あの日以来ですから仕方無いですよね…… 」

 

舜也

よう

  ああっ、ようが紹介してくれた友達の!

  の隣に座ってた、あの? 」


 

 「 あの? 」って、どういう意味だろう?

 

 気になるんですけどっ!!


 

惠美

「 ……そうですよ 」

 

舜也

「 ごめんな、すっかり忘れてたよ 」

 

惠美

「 いいですけどね 」

 

舜也

きみとは話した記憶はないけど、覚えていてくれたなんてなんか嬉しいな。

  あの日からずっと俺に片思いしてくれてたの? 」

 

惠美

「 まさか!

  それは有り得ないですよ。

  だってとしさんはようの彼氏だったんですから。

  それにですねぇ、ようの隣でに質問しまくってた『 しか眼中ありましぇ〜ん 』だったとしさんは、忘れたくとも忘れられませんよ? 」

 

舜也

きみさぁ『 キツいね 』って言われない? 」


 

 おいおい。

 

 この人、悪気の欠片もない笑顔で笑ってるよ。

 

 元彼ってのは、こんな感じの奴ばっかなの??


 

蓉子

「 ──っ、とし…… 」

 

舜也

「 あっ、よう〜!

  久し振りだな。

  2年振りだっけか?

  元気にしてたか 」

 

蓉子

「 ……、……こっ、……の、馬鹿っ!! 」


 

 教室にようとしさんのほほを叩いた音が響いた。

 

 ようは両目に涙を溜めて、としさんを睨んでいた。


 

舜也

「 ──い゛つつ……っ!

  よっよう子こ)?

  いきなりなにするんだよ?! 」


 

 ように強くひっぱたかれて赤く腫れたほほに手を当てたとしさんが、叩かれた意味が分からないという表情でようを睨んでいる。

 

 ……なんか、修羅場になりそう。

 

 ようが怒るのも無理はないと思うんだよね。

 

 あの日からとしさんとの連絡が一切途絶えてしまったのだから……。

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