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☀ イストリゲ~ム  作者: 雪*苺
序週【 提案 】
1/156

♥ 提案 1 / 安条 智沙


「 ねぇねぇ、今からみんなで、イストリゲームしようよ〜! 」



 そう言い出したのは友人の1人── 仲良しこよしの友達ではなく、大して親しくない方 ──のあんじょうだった。


 は私達の中で、1番背の低い── 低いと言っても、146cmだけどね ──女の子だ。


 無邪気な笑顔が可愛いは、みんなの妹的存在だったりするんだけど……、好奇心旺盛でたまに突拍子もない事を言い出しちゃう困ったちゃん── 私から見てだけど ──でもある。


 なもんだから、私達はだかの言い出した “ 椅子取りゲーム ” なる遊びをする事になったのだ。


 ほんに迷惑な提案だよ!


 まったもってやりたくない!!


 椅子取りゲームって、子供の遊びじゃない?


 学生でもないのにしたくないんですけど!!


 なんで椅子取りゲームなの?


 わざ(わざ)集まってするほどの遊びですか〜?


 時間の無駄過ぎて有り得ないよ!


 らしいったらありゃしない!!


 毎回毎回、の思いどおりになっちゃうのには、いい加減ウンザリしちゃうよ!!


 まぁ……でも、それも仕方無いのかも知れない──と思う。


 可愛い子の特権みたいな?


 私はさっさと帰りたいけれど、私を自宅まで送ってくれる運転手サマは〜~~………。


 そう思いながら視線を動かしてみると────。


 〜ま〜し〜た〜〜〜、私の運転手サマ。


 案の定、やっぱりか!


 あいにくにもにベッタリとされていたぁぁぁぁああああああああ!!!!


 珍しく他人の提案に乗りな私の運転手──かつしげ


 彼の腕には、が細い腕を絡めて喜んでいる真っ最中です!!


 の胸はかつしげの腕に「 これでもかっ! 」って、ぐらいに押し当てられている。


 ………………うん、あれはわざとだ。


 わざと見せ付けているに違いない。


 あんなにどう(どう)と異性の腕に自分の腕を押し当てる女子がますかー?


 …………かつしげが、どうかは知らないけれど、かつしげの事を余程よっぽど気に入っているんだろうな。


 「 かつしげさん好き好き 」オーラが小柄で華奢な身体からだから半端なく放たれているもんね〜……。


 かつしげを狙っているって、見た人ならそれとなく感じられると思う。


 かつしげに対して積極的なアプローチをしないのは、もしかしたら私に遠慮をしているのかも?


 ………………ははは、そんなわけ無いか。


 だってだもんねぇ。


 私に遠慮してくれるようなとくな子じゃない事を私はちゃんと知ってるんだからね!!



も勿論行くでしょ? 」



 に腕を絡められたままのかつしげに声を掛けられた。


 …………ははは、かつしげめぇ!!


 すっげぇ満更でもない顔してやがるよ!!!!


 フェロモンですか?


 の華奢な身体からだから醸し出される女性フェロモンにられてるんですか!?



惠美

「 行かないよ!

  かっちゃんは私の運転手でしょ?

  椅子取りゲームなんかに参加しないで、私を家に送ってよ!

  私は家に帰りたいよ!! 」



 ふふん、言ってやりましたよ!!


 みたいに両頬をプクッと膨らませたが、にく(にく)しげに私を睨んでいる。


 おおっ、こわい、こわい。


 は私を睨みながら、更に胸をかつしげの腕に押し当て始めた。


 かつしげの腕に自分のフェロモンをこすり付けるように、胸を上下に揺らしながら、上目遣いを忘れずに、かつしげなにかを伝えている。


 雌犬のマーキングですか?


 かつしげに一体なにを吹き込んでいるのだろうね?


 かつしげってばぁ〜〜〜、鼻の下は伸ばしてないけど、すっげぇ嬉しそうにニヤニヤしちゃってぇ〜〜〜、いやらしい!!!!


 男はそんなに胸が好きなのか?


 胸なんて脂肪の塊じゃんかよ!!


 …………なんだ、コレ。


 これじゃあ、まるで私がを敵視して、ヤキモチ妬いてるみたいじゃんか!!


 最っ低だ〜〜、有り得ないよ、自分!!


 は普段でも異性への猫被りっ子は高いけど、かつしげに対してだけは、その数倍の猫被りっ子を披露してくれている。


 私には到底真似は出来ないし、しようとも思わないけれど、あの猫被りっ子に対しては言葉も出ないんだっちゃ……。

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