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序章
アンシリア大陸の中央を奔るアレクフォード山脈。その頂きに到達した人間は誰もいないと言われている。
いつの頃からか、人々は山脈を境界に、北アンシリア、南アンシリアと言うようになった。
南アンシリアには大小、多くの国が存在する。互いに協力し合う国や、戦争をする国、政策に失敗して内乱によって滅ぶ国など、様々な国がある。
それは、いつの時代も同じであり、人間と言う生き物が存在し続ける限り、決して無くなることのない歴史の必然なのかもしれない……。
それでも人は生きる。
生きなければならないのだから……。
※この作品は、「アンシリア戦記」という長編小説のスピンオフ集として書いております。
尚、「アンシリア戦記」は現在も執筆中です。