プロローグ 3話
シャルは頷くと、いつの間にか持っていた水晶からその時の映像を春虎に見せた。
春虎はその映像を見て全てを思い出した。そして、事実として自分が死んだ事も理解した。
「・・・・・俺は死んだのですね」
「ああ」
ファインは一言そう告げる。
「・・・そうだ!?妹は?桜はどうなったのですか?」
春虎はファインに詰め寄り服を掴んで聞いてくる。
「ちょっと落ち着け。大丈夫だ!手術も成功して落ち着いている」
「本当よ。だから落ち着いて大丈夫」
そう言うとまた水晶で映像を見せてくれる。
それを見た春虎は案著しその場に座り込む。
「良かった・・・本当に良かった」
涙ぐむ春虎を二人は静かに見守っている。
しばらくたち落ち着きを取り戻した春虎は、
「二人が神様なのは分かりました。これから俺はどうなるのですか?死んでいるからそのまま転生とかするのですか?」
そう聞いてみると二人は神妙な顔をして答えてくれた。
「あなたに謝らないといけません」
春虎は首を傾げる。
「あなたは今死ぬはずの人ではありませんでした。私達の部下があなたを死なせてしまったのです。」
ファインとシャル二人揃って頭を下げる。
「はい!?」