第三話
昨日、投稿予定でしたが投稿できずすいません
川の下流にて。
「さあて、今日の獲物はっと」
一人の猟師が森で獲物を探し休憩の為、川で水を飲みにきた。
「ゴクゴクゴク。っし!生き返る。もうひと狩り行こうかねーーーん?」
少し上流を見ると何かが岩に引っ掛かいる。近づいてみると引っ掛かっていたのは15,6歳くらいだと思われる青年だった。
「おい兄ちゃん大丈夫かい?」
声をかけ、体を揺らして反応をみる。
「うぅぅーーーー」
「おっまだ生きてるな、なんでこんな処に?それより一度俺の家に運ぶか。体や腕に動物に噛まれた跡がある手当も必要だな。」
猟師の男は青年を担ぎ家に急ぎ帰るのだった。
「―――ん?此処は何処だ?」
春虎が目を開けてみるとそこは知らないベットの上に寝かされていた。
ベットから起き上がろうとした瞬間、体や左腕に激痛がはしる。
「っつぅ!」
体や左腕に響く激痛で再びベットに崩れ落ちる。
ベットの上で痛みに耐えて左腕を見てみると、布か包帯みたいなのが腕に巻かれていた。
誰かが手当してくれた跡がある。左腕を眺めていると「ギィィ」不意に扉が開く音が聞こえる。
「兄ちゃん目覚めたんだな。」
入ってきた男が春虎に向かってそう告げる。春虎は男に対して頭を下げてから礼をする。
「助けて頂きありがとうございます。それに、見ず知らずの俺に傷の手当までーーーありがとう」
「気にするな。狩りの途中で見つけただけだからな偶然だ」
「それでも、ありがとうございます」
「俺の名前はドライだ。暫くは休んで体の傷を癒しな。念の為お前を見つけた際、近くに落ちていた武器をこちらで預かるがいいか?傷が癒えたら返すから心配すんな」
「俺の名前はハルトラ、トウドウです。傷に関しては大丈夫なんでちょっと待ってもらえますか?」
春虎はドライにそう告げると治療の魔眼を発動させる。始めに左腕の傷から始まり全身に、魔力を巡らせる。暫くして治療が終わってみると左腕の傷が一番酷かった。酷いといっても骨折位なのだが、春虎にしてみれば酷い傷にあたる。
傷の治療が終わりドライを見てみると春虎を見て唖然としている。春虎は何故だろと
首をかしげている。ドライの反応は当然である。アスティアには回復魔法はないだからこそ傷薬や高価なポーション的なのが存在している。だからこそ、今見た光景に春虎が薬を使わずに傷を治した事に驚いているのだ。
「お前さんは薬を使わずに傷を治療できるのか?」
ただ一言ドライは春虎に聞く。
「出来ますけど何かしましたか?」
春虎は聞き返すがドライは口を閉ざし何かを考え始めた。春虎もそんなドライを見て聞いてもいいのか分からずしばし沈黙が訪れる。
何故ドライが治療を見て聞き返してきたかを春虎も考えすぐに結論がでた。アスティアに回復魔法は存在してないのに今自分が傷を治した事でドライは聞いていいのか考えているのだと。
春虎はそう結論し言葉を話そうとドライに声を掛けようとした時、ドアが開く。そこには13,14歳位と思われる美少女がいた。
春虎は美少女に向かい挨拶をする。
「こんにちは、俺はハルトラ、トウドウです。初めまして」
春虎はそう美少女に挨拶するが、美少女は言葉を話さずにまたドアから出て行ってしまった。春虎は美少女の態度に困惑しているとドライが紹介してくれた。
「あの子の名前はステラだ。俺の娘で歳は13だ。勝手に手を出すんじゃねぇぞ」
春虎に紹介しながら釘を刺す。その時の迫力はもの凄かった。まさに親バカ全開じゃんと心の中で思っていた。
また来週よろしくお願いします。