第二話
読んで頂きありがとうございますm(_ _)m
物語はのんびり進んで行くつもりなので宜しくお願いしますm(_ _)m
春虎は身構えそして刀でなく双扇を構える。
最初お狼は一匹だけと思い身構えたが春虎は次の瞬間、身体が強張ってしまった。気が付けば春虎は7匹の狼に囲まれていたのだ。
「おいおいマジかよ」
春虎は正面の狼に視線を向けながら辺りを伺う。辺りは森。今いる状況は拙い。逃げたいが自分の周りは狼によって囲まれている状況は最悪だった。
そう考えている最中に狼が動く。
「ガウゥゥゥゥゥゥゥ」
目の前にいる狼が吠えた。吠えた瞬間に周りにいた狼は一斉に春虎に襲いかかる。
「っくそ」
右から二匹の狼が春虎めがけ襲いかかる。それをギリギリのタイミングで避ける。避けた瞬間、反対側からまた狼が襲いかかる。春虎も双扇を広げ狼の攻撃を逸らす。その時、春虎は命がけの状況の為に気付いてない。自分が魔法を使える事、武器に風属性の上級魔法が掛かっている事を。
狼の攻撃を躱し、受け流す。その場で、双扇での反撃を繰り返す。狼の連携は見事に春虎を翻弄する。春虎は、ファインとの模擬戦各段に強くなっている。しかし、それはあくまでも一対一の状況や、人間に対してである。
こちらに来て初の戦闘が慣れない多対一の為に、今までシャルやファインとの経験が生かせないでいる。もしこれが、魔物であっても一対一での戦闘であったなら余裕を持ち魔法や付与武器を有効に使用していただろう。
春虎の身体の至る所に傷が付き始める。狼達にも双扇で傷があるが巧みな連携で致命傷らしき傷は一つも付いていない。
「ハァハァハァ・・・ヤバいな。何とかしてこの囲みを突破しないと」
狼が春虎に襲いかかる。その瞬間僅かに攻撃陣形が崩れその間を抜け森の中を駆け出し。さしかし、背後から狼が追い掛け迫り来る。少し走り続けると前方に森が切り開いているのが見える。
「やった!これで少しは戦いやすくなる!」
森を抜け春虎はそこで立ち止まる。目の前は流れの速い川。その先には滝がある状況だった。
「勘弁しくれよ・・・」
目の前の光景に絶望していると背後から狼達が追いついて来た。
「ガゥゥゥ!」
群れのボスであろう大きな狼が春虎に襲いかかってきた。春虎は躱すために咄嗟に身体を捻るが狼は春虎の腕に噛みついた。
「っつ!この野郎!」
春虎も腕に噛みついた狼を離そうとした瞬間!足を踏み外し春虎と狼は川に流され滝に落ちていった。
「ぅわあぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
今日はもう一話投稿したいと思います。m(_ _)m