『1』準備
ペンネーム変更に混乱した方、申し訳ありません。
気分転換に変えてみました(笑
「・・・それで料理は得意だから申し込もうとしたわけですね?」
「えぇ、そうです。」
「じゃこの書類に必須事項を記入して、簡単な質問に2、3答えて頂けますか。」
「あ、はい。」
早速面接に来た紀幸は、書類を見て不思議に思った。
(何か簡単すぎねぇか・・・?)
「書き終わりましたか?それじゃあ最後にここにサインをお願いします。印鑑でも結構ですんで。」
紀幸は言われるがままに書類に記入し、サインをして完成させた。
「それじゃあ以上で終わりです。今日は金曜日なんで・・・来週の火曜日までにこれをそろえておいて下さい。」
そう言うと面接官は一枚の紙を取り出し、紀幸に渡した。
「え、もう終わりですか?」
「はい。万点中満点、合格です。」
そういい残して面接官は部屋を出て行った。
「おいおい、いいのか?こんなんで・・・ってマジかよ!?」
紀幸は今さっき手渡された紙に目をやって驚いた。そこには
“勤務に必要な道具・その他、以下各自でそろえること”
と書かれていて、そのあとに続いて聞いた事のないようなものまでビッシリと書き込まれていた。
「後二日でこれ全部そろえんの・・・?冗談キツイぜ・・・」
とりあえず紀幸は近所の雑貨屋へと走った。
「あとは・・・サバイバルナイフぅ?これは文化包丁でいいや。」
紀幸は多大なる努力により、“必要な物リスト”の半分近くが手に入っていた。
・・・と言っても日本国内でてに入るものに限ってだが。
「ったく、こんなの何に使うんだよ・・・」
そう、“必要な物リスト”の残り半分は到底日本国内じゃ手に入りそうにないものばかりであった。
「ふぅ〜、ま、足りないもんは代用すりゃいいか。」
紀幸はこのときにはまだこれから起こる事の重大さを、微塵も考えてはいなかった・・・
どうでしたか?
次回から本格的に物語りに入っていく予定ですので。