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 彼女は強化ガラス越しに、私と1メートルもない距離にいる。私が手をガラスにあてると、彼女もゆっくりと反対側からそこに手をあててきた。

 彼女は身体を休ませる為に今はそこから出せないのだ。彼女の尻尾は根元から先端、うねらせながら時折ゆらりを上げている。リラックスしているサインなのか。

 彼女の休憩がおわったら、“また”彼女と触れ合いたい。大丈夫だ、襲われはしない。

 ある種の確信すらある。

 彼女も生き物ならば、同種を襲うはずはないだろう。そういう事だ。

 そろそろ私の身体について記しておこう。

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