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冥界?へ続く階段

作者: motty

この話はノンフィクションであり本当にあった怖い話です。心臓の弱い方はお読みにならないようお願いします。

これはまだ、ぼくが子供の時の話です。

父親の転勤ということでアパートに移り住みました。

アパートは、4階建てでエレベーターはなく階段があり一つの階に2つの世帯が入れる構造になっていました

人が住めるのは、無論4階までです。

しかし、なぜか5階へと続く階段がありました。

そこには、階段の上に一つドアがありほかに何もありませんでした。

何のために使うドアなのかは誰も知らないらしくただそこに存在するだけで、大人に聞いてもわからないと言われました。

ぼくが通った小学校では、そこに幽霊が住んでいるだの地獄とか天国に繋がってるだの禍々しい噂が飛び交っていました。

まぁ、小学生なのでそういう考えはだいたい想像するものです(笑)

アパートの子供たちが集まって例のドアのところに行こうした時に何もないから行っても仕方ないよと行かせないようにしていました。

私は最初幽霊だのそういう類のものは信じていませんでしたが、あのドアの奥には何かがあると確証についたものがあって気になりました。

それは、何故か5階に行くまでの階段を一歩上がるたびに寒くなり、古いコンクリートの建物でコンクリート作りの階段だからといっても4階と5階の温度差が激しく違っており、真夏でも4階は30度超える猛暑なのに5階は20度いかないくらい寒かったからです。(温度はあくまで想像です)

ぼくの父は、アパートの役員に選ばれていたので管理人室の鍵を持っており、管理人室に5階への鍵があることをぼくは知っていました。

ぼくは、絶対にあの5階の向こう側が知りたくなったので、とある作戦にでました。

それは、親が買い物に出かけている間に管理人室への鍵を盗み出しこっそり入り込んで5階への鍵をとって鍵を開けることでした。

ぼくは、その作戦を決行すべく日程を見たり、いつ管理人が出て行くのか時間を調べたりして準備をしました。

作戦結構日・・・

ぼくは、親が買い物に出かけている間に鍵を難なく盗むことに成功しました。

そして、夕方に行こうと思いましたが親にどこ行くの?など聞かれたり怒られたりするので、夜中に5階に行くことにしました。

晩御飯を食べて風呂に入って布団に入ったぼくは、親が寝るのを今か今かと待ち望みました。

そして、親が寝静まった夜中になり、ぼくは静かに玄関のドアを開けて管理人室へと向かいました。

古いアパートなので、防犯カメラなどのセキュリティはついていなかったのですぐ入り込むことができ5階への鍵を入手し5階へと向かいました。

3階から4階へ続く階段の踊り場から上っていこうとした時、一瞬人影が見え足音が聞こえました。

私は、びっくりして急いで階段を駆け上がり、5階へ続く階段を見ました。

しかし、そこには誰もいませんでした。

ぼくは、怖くなりましたがどうしても5階のドアの先が気になり階段をのぼりました。

そして、ドアノブに鍵を差込み鍵を開けて、ドアノブを手にかけようとした時声が聞こえました。

「アケテハナラヌ・・・。」

はっきりと頭に残るかのように野太く低い声だったことを覚えています。

ぼくは、それでも見たくてドアを開けました。

ドアの先は・・・真っ暗でした。

真夜中なので外のなのかな?と思いました。

しかし、アパートの周りは1戸建てが多く国道も走っているので車のランプなのが見えるはず・・・でした。

何も見えない暗闇。

ぼくは、この先に足を踏み入れたらもうここに戻れないような気がしてドアを閉めようとしました。

すると暗闇の先から突風がきて階段から転げ落ちそうになりました。

必死に、ドアノブを掴んで耐えました。

突風が止んだあと暗闇を見たとき、目の前に顔が現れました。

顔といってもいつも見ている普通の顔ではなく・・・。

黒のボサボサ長髪、眼球は片方が落ちかけており、目・鼻・口からは夥しく血が流れていました。

ぼくは、逃げようとしましたがあまりの怖さに体が硬直し動けませんでした。

その時、タチサレという声が聞こえて我に返りドアを閉めることさえ忘れて急いで階段を飛ぶように降りました。

そしてそのまま走って家の中に入り、布団に潜り込みました。

しばらくして、ぼくは5階の鍵を管理人室に返すことを思い出しブルブルと震えつつも管理人室へいき鍵を戻してもう一度布団に潜り込みました。

翌日、もう一度5階へ行ってみるとドアは何事もなかったかのように閉まっていました。

それ以来、ぼくはその階段には近づかないようにしました。

また、あの恐ろしい顔は、今でも忘れられません。

4階から5階に上がる階段は、一体なんだったのか今でも謎のままです。

しかし、今はその恐ろしい顔よりも怖い鬼嫁と思う僕でした・・・。

完。


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