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石井真理子2

6話目です。

「皆で此処から脱出しようだとっ?」浅田が秋田に向かって叫んだ。「てめぇ、僕がこんなにされたのを見て、よくそんな事が言えるなっ」と言うと、俺の胸倉を掴んだ。「僕は、こいつをボコボコにねぇと、気が済まねぇんだよっ」                                 「お前の言いたい事は、分かる」秋田は浅田を宥める様に言った。「でもな、石井さんわざとやった訳じゃないんだ。それにな、お前だって、始めは僕を『受刑者』にしてくれって言ってたけれど、途中で気が変って、石井の足を蹴飛ばしたじゃないか」                        浅田が怒鳴った。                                     「じゃあ、僕が悪いって言うのかよっ」                            「違うっ。そういう事じゃない。俺が言いたいのはこの中に悪い奴なんて1人もいないってことだ」秋田はそう言うと、俺の方を見た。「石井さん。君は死にたくなくてやったんだろう」それに対し、「はい」と、俺は素直に答えた。                                 「うん。皆そうなんだ。皆死にたくないんだ。生きたいんだ。だが、俺達をこんな気持ちにさせたのは誰だ? 自分は生き残りたい。ただ、相手に少々の苦痛はしょうがない。こんな気持ちにさせたのは誰だ?」と言うと、秋田は天井にある黒いスピーカーを見た。「あいつ……『ゲームのオーナー』だろう?」                                           「……」                                          「恨むのは俺達じゃない。『ゲームのオーナー』だ」                      浅田は渋々と言うと、俺の胸倉から手を離した。                                     「くっ。分かったよ」                                    「分かったならそれで良い」                                 俺は言った。                                       「有り難う、秋田。本当にごめんね、浅田」                          「うん」「あぁ」                                      その時、                                          「2ゲーム目の『拷問者』は浅田仁」                             『ゲームのオーナー』の声が部屋に響き渡った。                        「あああああああああぁぁぁ」                                突然誰かの叫び声が聞こえた。                                この声は浅田……。                                     「おいっ止めろっ」                                     相田の声が聞こえる。                                    一体何が起こった?                                     突然視界に浅田が入ってきた。                                ん? 如何して? 何故、右手に木製の棒持っている? 何故その右手を振り上げる? あぁ、木製の棒が俺の頭に直撃す……。                                                                                                                    

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