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子供であるという事

大人になる前は、子供である。

だが、大人に成りきれるかは、それぞれ。

子供であるという事



 人は、何時かは大人になるが、子供である事は、生涯変える事は出来ないと、私は考える。

親から見て、子供は何時までも、幾ら大きく成ったとしても、子供である。

祖父母から見て、孫は何時までも、幾ら大きく成ったとしても、孫である。

 何時かは、親よりも大きく、年齢的に追い越すかもしれないが、その親の子供である事は、変わらない。

大人は、子供から大人になるが、大人から子供に戻る事も、有る。


 子供は、親に導かれるモノ、と思われる。

だが、子供は導かれるのではなく、そう在ろう、と思う通りにしか、行動しない。

親とは、別の人格を持つ、一己の個性でも有る。


 何処までを、制限するか、囲い込むかは、それぞれ。何とも言えないが、何を見せ、何を遣らせるのか?

 それは、親に任されるが、どうなって欲しいのか、それで良いのかを、常に問われている。


 親任せには行かないが、自分の様にはしたくないから、無理強いし、その結果、そうなりたくは無いと思われないよう、心掛けるべきだと思う。

何処までは良くて、何処までは悪いのかを選択する権利も、子供は持ち合わせているべきだろう。



 子供は子供らしく、という言葉が有るが、子供らしくとは、何処までを指す言葉か?

悪いと判っていても、それを実行するのは、子供と言えるのか?

子供だから許される範囲、だから実行するのは、子供と言えるのか?

判別が付かない子供と見なされる年齢を過ぎても、子供扱いするべきなのか?

 それは、それぞれだろう。



 子供以上、大人未満。

この年齢で有れば、当然持っているだろう分別、理解力は、何処に向けられるのか?

己の欲望にのみ、向けられるのだろうか?


 では、何故、その様にしか、考える事が出来なくなってしまったのか?

それは、大人が、その様な姿を見せてしまった事でも、有るのだろう。

それ以外の姿を、目にする事が、出来なかった。



 何を持って、子供とするか、子供である定義とするか、私自身は、分からない。

それらしい事柄を、読めば、言われれば、納得は出来るだろう。

だが、それで納得したかと言われれば、納得しきれないモノも、残る。


 答えは出ないかもしれないが、考え続けるべき、事柄でも有ると考える。

私はこう、考えて見た、その事をどう思うのか、ご意見が有る方は、お願いしたい。

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