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第一章 世界樹の写し木 第九話

ちょっと短いです。

 修復したログハウスの中でクールタイムが解消する分の休憩を取った後、スカーの背中に乗り、ダンジョン内を進んでいく。

 嬢王蟻の元へは人間の足で歩いていったら3日ほどかかるらしく、道中は駆け足で向かってもらう。

 途中何度か別個体のハングリーアント達と遭遇するが、そのどれもが一瞬こちらに目を向けるだけで、それ以上の反応はない。

 

「すげえな。スカーの案内快適すぎる。意外と乗り心地もいいし。」


「それはよかったです。このペースで進むと3時間ほどで嬢王様の元へと辿り着きますぞ。」


 結局話し合いの末、スカーの立場を明確にしたいとの要望で、上下関係は存在しないが口調だけは敬語で落ち着くことになった。


「早いな。心の準備は出来てるか?」


「昨晩、ソラ殿から名前を頂いた時点で心は決まっております。ただ、私はこうして間接的な協力はできても、実際に嬢王様との戦いには加われませぬが大丈夫でしょうか?」


「そこは任せておいてくれ。継戦を考えくていいなら戦闘には自信があるよ。」


「そうですか。ただ、気を付けてくだされ。嬢王様自身よりも嬢王様をお守りする騎士級の兵隊蟻の戦闘力は侮れませぬし、なによりも通常の兵隊蟻を呼び戻されましたら、それこそひとたまりもありませぬ。」


「あー、あの量の蟻達の相手をするのは厳しいけど。呼ばれても策ならあるから大丈夫だよ。」


「そうだぞスカー。相棒は頼りにならないかもしれないが、俺の術式は頼りになるぞ。」


「たしかにゴエティア殿の術式は、翻訳したり、樹木を操ったりと通常では考えられぬ汎用性がありますからな。私には底が知れませぬ。」


「相棒聞いたか? お前もこのくらい俺を敬うべきだ。」


「はいはい、すごいすごい。」


 スカーは嬢王蟻との戦闘を意識し、緊張していたが、二人のあまりに緩いかけあいに自然と笑みがこぼれるのだった。


「ふふっ、ではお二人に期待をして、私も大船に乗った気で進ませていただこう。」


 出発時とは変わり、明るい気分で進んでいく。

 

 2時間ほど進んだころから、遭遇する蟻達の量が格段に増え始め、通路の分岐も増え始める。心なしか通路のサイズも広くなっていった。

 

 やがて5mほどの樹木の扉が見えてきた。その両サイドにはこれまで兵隊蟻とは外見が異なる魔物が立っている。


「あれが騎士級です。」


「たしかに見た目からして全然違うな。」


 その姿は蟻というよりも蜂に手足をつけたような外見をしており、3mを超える背丈と、それに見合う大矛を構えている。


「やつらの号令でいくらでも兵隊蟻が集まってきます。ここは何事もなく進めたいので、上で静かにしていてください。」


「任せとけ。」


 ソラはスカーの上で死んだふりをしながら、何もないことを祈る。


 二体はスカーの上のソラを確認すると、同時に矛を振り下ろした。


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