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いざこざの後の勤務初日
いざこざの後の勤務初日といっても、ほんとうの勤務初日のことではなく仕切り直しあとの勤務という意味である。
『らんどさん、今日は入庫が朝一番あるんで』いつも通りの口調に心安らいだ思いがした。
『これからいく度となく、状況は変わりその都度冷や汗をかく思いをするのだろう』とらんどはあきらめ気味の覚悟をした。
次の6か月後の更新はしないつもりであるが体を動かす軽作業に身体も軽く感じた。
これから作業に余裕がある時の空想は、『今後つくであろう退職後の仕事がいかに自分が日々仕事の実行・実現可能なものか』というものであった。
非常に神経を使う仕事であることは、この約1年間でよくわかったが、いい社会勉強をさせてもらったと思っている。
今後ともよく『ごーるの面代さんと連絡を取ろう』と思っているらんどであった。
無期雇用従業員への道のりは多難であり、もうすでに6か月あとについて空想上はケツを割っているらんどであった。