2023年度を迎えるにあたって
拙著である『らんど』シリーズの続編としての本編は、主人公が2年目を今の職場で迎える頃の報告書である。
発達障害を抱えながらも普段の会話は普通にできるらんどは空間認識が乏しい分、愚鈍だと思われるところがあるが幸運にも世界トップシェアを誇るバームクーヘン紙製造工場に潜り込むことができた。
拙著らんどシリーズでは、母と慎ましい小市民としての生活が描かれており著者の現実と空想を織り交ぜた物語となっている。
本著も引き継ぎ嘘のような現実のような報告書となるが周知のとおり主人公は誇大妄想を奥にひそめつつ、普段はそれにとらわれない生活をしている。
今回タイトルにあるように『無期雇用』というキーワードはいわゆる正社員を指すものではない。3年なり5年を超えない期間での有期雇用従業員が、同一職場において5年を超えるあたりに申請し定年60歳などの期間まで働けることが約束される制度がある。
職場をころころ変えるのはいろいろと面倒なことが多いがらんども御多分に漏れず面倒くささからかえって、今の職場で細く長くやっていきたいと思っている。彼の仕事は体を使うから脳もよく使い、最近夜の眠りが悪くないという。
一方で矛盾するかもしれないが在職者訓練でパソコンソフトの使い方などを習っていくことを令和5年度の目標にしている。せこくコツコツがらんどのモットーであるが、運の良い星の下に生まれているため残りの就業人生に役立っていくかもしれない。適当な時期に報告できるのを楽しみにしているところです。
人生に不安はつきものである。来年あたり育児休業から帰ってきそうな築山女子のことも気になるし、カウンターパートでもある上司も2年弱で役職定年なため私の前から去っていくだろう。
弊社第三工場の稼働は再来年を迎え、わが工場敷地には業務委託社員の見慣れないユニホームを拝むことになる。