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2.後遺症

・今回は聖女様を異世界から召喚したらどうなるのかざっくばらんに書きました。

・後書きにキャラ説明を付けました。

  

 聖女召喚の為に集まった殆どの人間が一様に同じことを考えただろう。


 自分達は何を喚(よ)んでしまったのか、何か手順を間違えてしまったのではないのだろうか?

 

 ・・・否、それ以前にあの人間の様に佇んでいるまるで虫の様な存在は≪魔獣≫なのではないだろうか?


 警護の為の騎士の殆んどが武器を構え警戒する中。


「武器を収めよっ!」


 一人の騎士が声を荒げ、その場にいる全ての騎士に命令した。


 騎士達が直ぐに構えを解き直立姿勢に移ったの事を確認した後、騎士が聖女かもしれない存在に近づき跪いた。


「突然に御呼び立てして申し訳ありません。私はこのラーゼント王国にて騎士団長に就かせて頂いています、ベンジェフ・カーライルと申します」


 騎士改めベンジェフは努めて冷静に、敵意を感じさせないように自分が何者であるか名乗り、そして大事な事を尋ねた。


「不躾な事をお尋ねしますが、貴女様は聖女様であらせられるのでしょうか?」


 周囲の人間が緊張を露にしてその動向を見守っている。


 そうして、聖女からの返答は・・・何もなかった。





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 召喚後の聖女の様子から言葉は理解している様で、敵意も無く案内した聖女の居室にて静かに座っている事からしばらく経過観察をという事になった。


 その間にあの場に居た知識人が何が起きたのか検証を行った結果、『聖女召喚自体は成功したが、当初懸念していた召喚による聖女への≪後遺症≫がこのような形で現れたのでは?』という結論に至った。


 ≪後遺症≫、これは今までにこちらから召喚した聖女全てに現れた症状であった。

 例を挙げると、ある聖女は四肢が欠損していたり、ある聖女は腕が三本ついていたりとその様相は様々であった。

 そして、全ての聖女に共通している事が個としての意識の欠如である。

 聖女は言葉を理解し人々の願いや話を聴き何かしら反応するのだが、自身からの要望等は一切言わなかった。

 食事も他者から勧められるまで摂らず、睡眠もこちらから促すまで眠らない。

 肉体そのものはそれらを欲していたとしても決して自ら率先して摂る事はなかった。

 この事を知った各国は、聖女の召喚を世界規模の危機的状況時のみ各国の同意の下で使用すること、聖女には可能な限り支援及び援助を行うという事が定められた。


 

 しかしその前例を踏まえた上ですら、今回召喚した聖女の異様は想像以上の状態と言えるだろう。



・名前=???

 職業=聖女

 年齢=???

 血縁=???

 髪型=額から頭頂にかけては頭髪は見られない後頭部の外殻の継ぎ目から白い長髪が出てる。

 体躯=四肢は細身、胸部に乳房有、触角有。〇面ラ〇ダーZ〇のド〇スを触角以外の突起を削いで乳房を付けたイメージ

 色=口元から下の胸部、腹部にかけてくすんだ肌色、それ以外は黒地に緑の斑模様

 特技=???

 悩み=???


・名前=ベンジェフ・カーライル

 職業=ラーゼント皇国騎士団長

 年齢=35歳

 血縁=姉と妹がいる

 髪型=スキンヘッド

 外見=筋骨隆々。バ〇オ・ハ〇ード5のゴリスのイメージ

 肌=薄い褐色

 特技=料理、ハルバードによる戦闘(対人、対獣に対応)

 悩み=姉はともかく、妹が自分の様に逞し過ぎてちゃんと貰い手が出てきてくれるか心配。

 この作品におけるヒーローポジション予定

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